カンボジア北西部にあったクメール王朝時代の遺跡群。1992年にユネスコ世界危機遺産に登録されました。
その後、遺跡の修復に尽力し、第2段階で、2004年に世界文化遺産に登録され、危機的状況だった遺跡群はゾーン1として、その周りをを囲んでゾーン2エリアが出来あがり、アンコール遺跡公園になりました。
このエリアには森や水田、放牧地があり、112の村と住んでいる13万人の村人たちの生活や自然環境の保全、景観の維持に力を注いでいます。
(出典「アンコール世界遺産エリア・ツーリストマネジメントプラン」)
アンコールワットを建設したのは12世紀頃、クメール王朝のスーリヤヴァルマン2世(1113-1145年)と伝えられています。
スーリヤヴァルマン2世の死後30年ほど後に王位に就いたジャヤーヴァルマン7世がアンコール・トムを築いたと言われています。その後、クメール王朝はアユタヤなどの国々から攻められ、このアンコールを捨てざるを得なくなったと伝えられています。
簡単に遺跡群と言っても、その数は厖大で、数百もあるのです。600年も続いたアンコール王朝の遺跡ですから。それぞれがその個性をかもし出しています。
アンコールワットに行って何を見てきますか?
アンコールはクメール王朝の中心でした。
アンコールワット、アンコール・トムにあるバイヨン寺院遺跡、タ・プローム遺跡が特に有名です。
アンコールワットが特に人気の観光スポットですが、妊婦さんと12歳未満の子どもは入場できません。日中は大変混雑するため、朝早くから行く人々も大勢います。朝日が有名なためですね。
アンコールワット旅行は2泊3日から可能です。が、平均旅行日数は4泊5日です。
訪れるなら乾季の時期がいいですよ。12月から3月になります。
高温多湿の国ですから夏は37度を越します。
もしも遺跡に興味があるなら、遺跡群を見て歩くのに最低でも3日かかります。
少しでも気温が下がるこの時期がおすすめです。
まず、歩きやすい靴と、長袖のシャツを着用。
短パンやノースリーブはやめましょう。ヒンドゥー教の寺院ですから、最低限のマナーです。
注意事項としては、水はミネラルウォーターを用意しておきましょう。
個人の観光案内のタクシーを予約すると便利です。
自転車やバイクで巡る人も結構います。
1日案内してもらっても、2000円かからないくらいです。
日程に余裕があれば、ベンメリアとバンテアイスレイ遺跡は美しい遺跡です。よく写真で紹介されるコーケ遺跡も一緒に回れます。
サンボールクレイクックは遺跡群の中で最も古い遺跡です。
回る順番や、観ておくべき遺跡などは、現地の日本語堪能なガイドさんにお任せした方が良いスポットを熟知していますから、おすすめします。
ベトナムも一緒に観光する人が多いようです。カンボジアだけじゃもったいないということでしょうか?
その場合は遺跡は主要スポットに限られます。特に遺跡に興味がなければ、2日も滞在すれば満足してしまうかも知れません。
クメール文明とヒンドゥー教の世界を十分に堪能して来て下さいね。
アンコールワット見学に便利なホテル
・イーオカンボヴィレッジ
庭園が美しいホテルで3000円前後のお部屋があります。朝食付きです。清潔で、親切なスタッフは評判がいいですよ。アンコールワットまでは7㎞程離れています。
・ル・メルディアンアンコール
5つ星ホテルですが、そこはカンボ価格ですから15000円以内で宿泊できます。日本人のスタッフも居ますから安心です。観光客が沢山居ます。料理は日本人好みの味です。
アンコールワット周辺のレストラン、カフェ
・スモックモランレストラン
カンボジア料理をはじめ、バーベキューや欧州、アジア料理もあります。
アンコール国立博物館近くです。アンコールワットからは5㎞です。価格もリーズナブルです。
・クメールアンコールキッチンレストラン
こちらはアンコールワットの見学の途中で立ち寄るランチに最適なクメール料理のレストランです。
フルーツのジュースは是非飲んでみて下さい。料理もそれほどクセもなく美味しいです。1階の席が取れたらクーラーがついていますよ。
クメール料理は日本ではまだ認知度が低いのですが、発酵した白身の魚をペースト状にして調味料として使います。ブラホックといいます。
アモックはマイルドなココナッツカレーのような味です。ごはんで食べます。
クィティウは米粉の麺に具材が沢山入った豚骨ベースの麺です。
プリアッサイコーは牛肉のマリネです。ライムを使っています。香りが良くさっぱりしています。
水事情は好ましくありません。
衛生上の問題があるため、水道水は飲まないことをお勧めします。「私たちはミネラルウォーターを使っている」と、はっきりと言わないレストランでは高級店でさえ飲まない方がいいです。ミネラルウォーターは町のお店を含めて、いたるところで販売されています。種類などは店舗によって違いがあります。
500mlで2000R(リエル、日本円約56円)です。しかし、カンボジアの水道水は日本と同じ軟水ですが、ミネラルウォーターで売られているものは硬水が多いので、軟水に慣れている日本人のうちには、下痢と体調不良に見舞われる方も出るかもしれません。けれど、ほとんどの人は1~2日で慣れます。
まとめ
遺跡に興味がなければ、わざわざアンコールワットまで行きませんよね。
水の中に沈んだ神殿や、森と同化してしまっている神殿。
遥かな時の流れを感じながら、のんびり動くのがカンボジア流の過ごし方です。
日本人は高温多湿に慣れているとは言え、恐らく想像以上でしょうから急いでもしょうがないかもしれませんね。
同じホテルに連泊して昼間は部屋でのんびりして、朝と夕方動く方が効率がいいかもしれません。
プールやジムがついているホテルで過ごすのがコツです。
朝、美味しいフルーツジュースでお腹を整えて、市場を見て歩いたりして過ごします。
シュリムアップに滞在しているなら、パブストリートに行くと、観光客で賑わっています。
特に、道路は交通ルールはないに等しいです。道路を渡るときには走らないで歩くようにして下さい。
海外旅行の最大の関門はトイレです。日本のようなトイレはまずありません。ホテルか、アンコールワットなら水洗トイレがあります。
また、現地の子どもたちの頭を、可愛いからって撫でたらダメですよ。侮辱行為なんです。
しっかり現地の事情を調べておいてくださいね。日本ではありませんから。
では楽しい旅を!
関連記事はこちら↓