日本の世界遺産 絶対行きたいランキングベスト10!!

唐招提寺 金堂

世界遺産については、是非行ってみたいところ! とか、行きたい場所ランキングとか、絶景ランキングなど、様々な旅行会社やイベント企業によるランキングがたくさん出されていますね。

今回は「日本の世界遺産 絶対行きたいランキング」です。個人的に選んだのですが、これは1人よがりかも??

1位 屋久島(鹿児島県)

2位 古都京都の文化財(京都市、宇治市、大津市)

3位 古都奈良の文化財(奈良県)

4位 富士山―信仰の対象と芸術の源泉(山梨県&静岡県)

5位 姫路城=白鷺城(兵庫県)

6位 白河郷五箇山の合掌造り集落(岐阜県&富山県)

7位 厳島神社(広島県)

8位 知床(北海道)

9位 法隆寺地域の仏教建造物(奈良県)

10位 日光の社寺(栃木県)

そもそも世界遺産とは?

1972年のユネスコ総会17回で決まった「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」で定義されました。

世界遺産の数は2019年初旬には1,100件を越えています。

文化遺産約840件、自然遺産220件、複合遺産40件。

条約は191カ国で締約されています。

1960年代にアスワンハイダムの建設で、アヌビス遺跡がナイル川に沈もうとしているときに、ユネスコが遺跡群を移築保存するキャンペーンを行いました。

このときに、世界遺産の基本となる「人類共通の遺産」の共通の考え方が生まれ、1972年の条約締結になりました。

日本には2018年で文化遺産が18件、4件の自然遺産があります。

世界で12位の世界遺産があります。

絶対行きたい日本の世界遺産 魅力の10箇所

屋久島

屋久島 1993年 世界自然遺産
・樹齢1000年を超す屋久杉が美しい自然景観をつくりだしている。
・針葉樹のスギの群生は亜熱帯植物から亜寒帯植物が海岸線から山頂まで連続して分布する植生の垂直分布が見られる点。

「登録された当時は、『自然遺産としての屋久島の価値は、多くの人たちが暮らしていながら、すぐれた自然が残されていることにある』と、ユネスコ世界遺産センターのドロステ所長は語っている。」                          出典:Wikipedia

古都京都の文化財 1994年 世界文化遺産
選定基準となる4つの項目を満たしているため、申請し、1年を経て登録されました。日本における世界遺産5番目の登録となりました。
京都府京都市・宇治市、滋賀県大津市に点在する構成資産17件からなっています。

  1. 宇治上神社(うじがみじんじゃ/うじかみじんじゃ) 京都府宇治市
  2. 賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ) 京都府京都市北区
  3. 高山寺     京都府京都市右京区
  4. 賀茂別御祖神社(かもみおやじんじゃ) 京都府京都市北区
  5. 西芳寺     京都府京都市西京区
  6. 教王護国寺   京都府京都市南区
  7. 天龍寺     京都府京都市右京区
  8. 清水寺     京都府京都市東山区
  9. 鹿苑寺     京都府京都市北区
  10. 延暦寺     滋賀県大津市
  11. 慈照寺     京都府京都市左京区
  12. 醍醐寺     京都府京都市伏見区
  13. 龍安寺     京都府京都市右京区
  14. 仁和寺     京都府京都市右京区
  15. 西本願寺    京都府京都市下京区
  16. 平等院     京都府宇治市
  17. 元離宮二条城    京都府京都市中京区

清水寺

古都奈良の文化財 1993年 日本初の世界文化遺産
世界文化遺産の選定基準となる4つの項目を満たしているため選定されました。
8つの資産で構成されています。

  1. 東大寺  奈良県奈良市
  2. 興福寺  奈良県奈良市
  3. 春日大社 奈良県奈良市
  4. 元興寺  奈良県奈良市
  5. 薬師寺  奈良県奈良市
  6. 唐招提寺 奈良県奈良市
  7. 平城宮跡 奈良県奈良市
  8. 春日山原始林 奈良市東部 標高498m面積約250ha

富士山―信仰の対象と芸術の源泉 世界文化遺産
構成資産 2013年6月
富士山は25の構成資産として登録されています。

25の構成資産には富士山頂の信仰の遺跡群、各登山道や富士五湖、7つの浅間神社、忍野八海、白糸の滝、船津・吉田の胎内樹型、人穴富士講遺跡が含まれての世界文化遺産です。
2013年6月に登録されました。

富士山の世界遺産登録は日本の自然や文化観が国際的に認められた画期的なことでした。
人と自然が信仰や芸術を通して共生する姿が大きな特徴となっています。
富士山の世界遺産への登録に際してはそうした見えない精神世界をも含んでいます。

姫路城(白鷺城) 1993年12月 世界文化遺産

奈良法隆寺と共に日本初の文化遺産に登録されました。
白漆喰総塗籠造りで白鷺城として親しまれています。

世界遺産の登録選定基準は日本の木造建築の最高峰にあり、世界的にも類をみない優れたものだと評価されたのです。

17世紀の初めに天守群を中心に櫓、門、土塀などの建造物と石垣や塀等の建築物の保存状態が良好であること。

また防御に工夫が凝らされた日本独自の城郭構造をしめした城であると認められたのです。

白河郷五箇山の合掌造り集落 1995年12月9日 世界文化遺産

構成資産
・荻町集落
・菅沼集落
・相倉集落

合掌造りの家屋は雪深い環境や風土に合わせて生み出された合理的な建築様式であること。

合掌造り集落は1950年代以降の日本の急速な変化の中でも残り、山間部で暮らす人々の文化を代表する伝統的な集落。
ということが認められて、国内では6件目の登録です。

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外国からの観光客が小さな村に押し寄せて、村に入るのをお断りするような事態になっています。

観光客が遠慮なく個人のお宅の敷地に堂々と入ってきて写真を撮ったり、いきなり玄関を開けたりする様子をテレビで見ました。何というか、それはそれでいろいろな問題が起きてくるのですね。そこには住んでいる人達の生活があることを理解していただきたいですね。遠いところからおいで下さるのに、お互いに気持ちよくその時間を共有できたらと思いました。

白川郷

厳島神社 1996年 世界文化遺産

厳島神社は世界文化遺産の登録基準のうちの4つを満たしています。
広島県宮島の厳島神社と弥山を含む森林地帯が登録されています。
海上の建造物群と、背後の景観は人類の想像才能をあらわす傑作だと評価されました。

建造物については、13世紀に焼失したのですが、平安時代と鎌倉時代の建築をいまに伝えていることが選定理由です。

知床 2005年7月17日 世界自然遺産

日本で3つ目の世界自然遺産登録です。

海から陸に繋がる生態系が分かりやすく、希少な動物や植物の生息地であること、保全して行くための管理体制が整っていることが評価されました。

湿地帯には動植物の固有種も多く、手付かずの自然を堪能できます。

法隆寺地域の仏教建造物 1993年 世界文化遺産

法隆寺の建造物47棟と法起寺の三重の塔を含めての登録となりました。

世界文化遺産の4つの登録基準を満たしている。

法隆寺の建造物は木造建築の構造、配置の観点から傑作であり、伝来直後の仏教建築に深い影響を与えた。

中国文化への順応と日本独自の寺院配置が日本様式の確立をした代表例となっている。
仏教流入に際し聖徳太子の仏教奨励が仏教の浸透に特徴をしめしている。
との評価を受けての登録となりました。

日光の社寺 1999年12月2日 世界文化遺産登録

日光山内の二荒山神社(ふたらやまじんじゃ/ふたあらやまじんじゃ)、東照宮、輪王寺の103棟(国宝9棟、重要文化財94棟)の「建造物群」と、これらの建造物群を取り巻く「遺跡(文化的景観)」です。出典:Wikipedia

東照宮の寺社は世界文化遺産の基準のうち3点を満たしています。

日光東照宮はわずか1年5カ月で豪華絢爛な造りをしました。述べ400万人がかかわり、今の400億円の費用がかかっています。

近年改修工事が終わり、よりいっそうの絢爛さを増した陽明門は現代でも鮮やかな配色で人々を魅了しています。

百舌鳥に続き待たれているのは、古都鎌倉や奄美の島々です。

登録までには数々の難関があります。日本は島国で独自の文化を持っていますから、理解してもらうのもひと苦労です。粘り強く頑張ってくださいね。

世界遺産2019最新

時は令和の時代に入りました。今年も日本から申請を出しています。

百舌鳥・古市古墳群(大阪府堺市)です。2017年に申請を出しています。早ければ1年で登録されますが、熊野古道のように5年もかかることがあります。

百舌鳥古墳群:28基
古市古墳群:32基
合計:60基(出典:平成25年6月の推薦書原案より)

日本のことなのに、古墳って、百舌鳥・古市だけで随分とたくさんあるのですね。

世界で今年のユネスコ世界遺産委員会はアゼルバイジャンで行われます。
初登録を目指しているのはモナコとルワンダです。
イタリアと中国は最多登録を競って今年も2件ずつ申請しています。

世界遺産候補地は2019年は49件上がっています。来年2020年からは1件ずつしか申請できなくなってしまいます。

これから登録が待たれているのは、メソポタミア文明のバビロン、ディルムン、長江文明の良渚、ラオスの巨石文化、日本の古墳群など、古代遺跡です。

そうしてみると偏りがあると指摘されている古代遺跡は濃厚ですね。
日本の百舌鳥古墳群いい感じです。

まとめ

世界遺産に認定されると、世界中から一目見ようと観光客がやってきます。

昨年7月に認定された長崎・天草潜伏キリシタン関連遺産が世界文化遺産に登録されたのは記憶に新しいことですね。

国内22件目の登録に至りましたね。

離島の小さい教会は、隠れキリシタンの信者が守り抜いてきました。

地元では、世界遺産として登録されたことで、多くの信仰を持つ人々が訪れて祈りを捧げてもらえることが何よりも嬉しいと語ります。

何年も、何十年も、何百年も大事にしてきたものが世界的に認知され、この先も大切に維持されると約束されることが世界遺産の登録です。

そこで、ちょっと心配になりました。
長崎県五島列島奈留島江上教会。小さな可愛らしい教会です。

認定されたことで、維持管理がより一層大変になるかも知れません。釘1本打つのにも、申請や許可が必要になります。

世界遺産の一部として登録された教会群の中には、人口3000人程の離島の教会があります。

世界遺産の一部としての維持管理は島のキリスト教徒の人たちの負担にならないのだろうか?
国や県の力が必要ですよね。

テレビのこちら側から心配なんて、大きなお世話かもしれませんが、ちらりと思ってしまいました。

そして世界では、世界遺産は1位がイタリアで2位が中国です。両国ともに100件を越えています。イタリアが世界遺産トップということは、美しい景観に恵まれいるからですよね。

日本の世界自然遺産も、山や川、森や湖、多彩な風景が楽しめます。できるなら全部を周りたいと誰もが思うところですが、私は全部どころか、まだほんの少しです。

天候にも左右されますから、計画通りにいかないのが旅です。

イタリアも地震が多い国です。自然の美しさは、自然の脅威と背中合わせです。
世界遺産を維持するのは大変なことなんですね。

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