もう報道されていますからご存知の方も多いですよね。
雨があがって水が引いたあとに、いろいろ正確な被害実体が明らかになることでしょう。
でも、自然は恐ろしいですね。
容赦なく世界遺産まで壊してしまう。人間が勝手に指定したことですものね、自然にとっては関係ないってことでしょうか?
明治日本の産業革命遺産はスゴイです!
改めてこの明治日本の産業革命遺産を見てみました。
萩(5) | 1. 萩反射炉 |
2. 美須ケ鼻造船所跡 | |
3. 大板山たたら製鉄遺跡 | |
4. 萩城下町 | |
5. 松下村塾 | |
鹿児島(3) | 6. 旧集成館(旧集成館反射炉跡、旧集成館機械工場、旧鹿児島紡績所技師館) |
7. 寺山炭窯跡 | |
8. 関吉の疎水溝 | |
韮山(1) | 9. 韮山反射炉 |
釜石(1) | 10. 橋野鉄鉱山 |
佐賀(1) | 11. 三重津海軍所跡 |
長崎(8) | 12. 小菅修船場跡 |
13. 三菱長崎造船所第三船渠* | |
14. 三菱長崎造船所ジャイアント・カンチレバークレーン* | |
15. 三菱長崎造船所旧木型場 | |
16. 三菱長崎造船所占勝閣* | |
17. 高島炭鉱 | |
18. 端島炭鉱 | |
19. 旧グラバー住宅 | |
三池(2) | 20. 三池炭鉱・三池港(三池炭鉱宮原坑、三池炭鉱万田坑、三池炭鉱専用鉄道 敷跡、三池港) |
21. 三角西港 | |
八幡(2) | 22. 官営八幡製鉄所(八幡製鐵所旧本事務所*、八幡製鐵所修繕工場*、八幡製 鐵所旧鍛冶工場*) |
23. 遠賀川水源地ポンプ室* |
資料引用:明治日本の産業革命遺産 – 日本の世界遺産
*は非公開
明治日本の産業革命遺産(めいじにほんのさんぎょうかくめいいさん)
九州、山口を中心に進められた日本の近代化は、西洋先進諸国からの積極的な技術導入によって進められ、それらの国との文化の交流がうかがわれること
鎖国状態にあった日本において、非西洋地域で初めて、約50年間という短期間で飛躍的な経済的発展を成し遂げた産業遺産群は、その歴史上の重要な段階を物語る優れた科学技術の集合体であること
などが評価され、2015年、文化遺産に登録されました。
この中の鹿児島7.寺山炭窯跡が今回の大雨被害に遭った世界遺産です。
この世界遺産はユネスコが、明治時代に近代化を目指したことに着目して認めてくれたものですね。
明治時代初期は、日本は産業において西洋の知識や技術を学ぼうと必死でした。日本の遅れを自覚した維新後の政府は、先ず日本を強くしなければならない、近代化を図って経済的にも世界に遅れをとってはならないと考えたのでしょう。
ましてや、長い間の鎖国で日本はすっかり世界から取り残されていたのですから。
今の日本も四方八方から何か、責められていると感じるのは私だけでしょうか?
お隣さん、仲良くしましょう。
日本の目覚ましい発展ぶりには目を見張ります。
さて、寺山炭窯跡ですが、日本の防衛のために武器の近代化を図った大名、薩摩藩主島津斉彬公は、溶鉱炉や反射炉を造り、武器を製造することを考えました。現存する大砲が展示されていますね。防衛のための大砲や武器を製造する集成館事業の1つだと言われています。
けれども、溶鉱炉も反射炉も熱源が必要です。その頃はまだ大きな熱量になる熱源がありません。石炭も石油もありませんから。そこで炭を使うことを考え、大きな炭焼き窯を造ったのです。
長い時間熱源を確保して、金属を溶かす作業をするためです。反射炉の熱源を提供し続けた寺山炭。これが今から150年ほど前にできたのですね。明治維新の前、幕末の頃から溶鉱炉や反射炉は造り始められたのです。
この炭窯の外観はまるで城壁のようです。石垣が丹念に積み上げられ、アーチ型の窯口の門があります。その高さは約2.7mあります。木を立てて焼いていたからですね。奥行きも広く約3.6m以上もあります。本当に大きな炭焼き窯だったのですね。
これが埋没?
上の表にもある通り、反射炉は他にもあります。レンガ造りで、連双二基と呼ばれる炉が並んで建っている堂々とした韮山反射炉 (静岡県伊豆の国市)とか、それらを見るとあの時代によく造ったなぁ、と思います。明治時代はたったの45年間ですからね。
日本は明治以前からお城だの神社仏閣だの、ビックリするくらいの立派な建造物があります。
その点、私たちはその事を誇りに思っていいのだと思いますねぇ。人間ってスゴイです!!
結果を待つしかありません。どうか最小限の被害でありますようにと祈らずにはいられません。
「明治日本産業革命遺産」の構成資産の1つであり、歴史的価値を持つ、ぜひ見るべき歴史的遺産なのですから。
まとめ
2019年7月4日現在、九州の雨は小康状態になりましたが、雨がやんでも災害は突如として起こります。後から土砂崩れが起こることも実際あります。くれぐれも気をつけてください。
これからの気象では、世界遺産の事も注意深く見ていかなくてはならない時代になったのでしょうか。
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なんという事でしょう!? 世界遺産首里城が火災に遭ってしまいましたね。
これから原因究明がなされることでしょう。
最近は驚くような世界の宝が火災に遭っていますね、本当に残念です。
火災が発生した首里城です。中央は跡形もなく焼け落ちた正殿。31日午前撮影。(時事通信ヘリより)#首里城 #火災 #沖縄 pic.twitter.com/MuuHCcvp7E
— 時事通信映像ニュース (@jiji_images) October 31, 2019
首里城は沖縄県の象徴ともいうべき建造物でした。再建されるとは思いますが、もしかしたら重要な書類なども焼失してしまったのでしょうか?
焼け落ちていくのを目の当たりにしてしまった沖縄の方々の気持ちを考えると心が痛いです。
時間もお金も莫大になるだろうと推測しますが、やはり再建を心から望みます。
そして原因究明をしっかりやって、今後同じような災害が起こらないようにやるべき事をやっていただきたいですね。