今日という日は、テレビ番組は3.11に関しての特集が組まれていますね。
もう8年経ったのか、あるいはまだ8年しか経っていないんだ・・。
人によっては受け取り方も見方も違って当然です。
当時は、東京の都心に勤めに出ていました。
あの大きな揺れの中で、「今日はもう帰れない」と
思ったことを覚えていますよ。
遠距離通勤だったからです。
ついこの間も地震が起きて、それに関連して記事を書きました。
けれど、3.11のことは忘れないし、ここ何年も立て続けに起きている災害は
他人事ではないですよね。
地震や災害はいつどこで起こるか
分からないから
準備をしておこう! といつも思いながら、
日々の暮らしに明け暮れて、
そこまで手が回らないというのが現状です。
けれども、被災された方々の経験に基づいて、
何が必要か、あったらよかったなぁというものがあれば
是非知りたいと思いますよね。
家庭の中での災害対策実施状況は
被災経験あり
対策している 56%
していない 31%
わからない 13%
被災経験なし
対策している 35%
していない 47%
わからない 17%
出典:調査対象 2017年12月くらしの研究読者12,901人
(花王生活者研究センター調べ)
それこそ、いつ起こるかわからない災害に対して近頃は
「自助努力」という言葉が言われます。
あの3.11に関しての政府の対応は、もちろん一生懸命だったと思いますが、
何せ規模が大きすぎてどこから手を付ければ?
という戸惑いがあったのも事実でしょうね。
誰もがスーパーマンになりたい! と思ったことでしょう。
あの津波の現状をテレビ画面で見ながら、
私自身は24年前の阪神淡路大震災を見た時の
ショックが蘇り、もう、何をやっても一たび地震が起きたら、終わりなんだ!
と、大袈裟に言えば人生終わった! と落ち込んでしまったのです。
その後の大災害だったので、
またもやしばらくショック状態は続いてしまいました。
あれから8年、まだ8年、復興事業は未だに続いていて、
一見復興したかのように見える東北も、
現実はまだまだ復興途上なんですね。
本当に大勢の人の人生を変えてしまった災害に対して、
人間がいかに小さいかを思い知らされた出来事ですね。
震災前の暮らしに戻るまでは、復興は終わったなんて言えないのですね。
本当に必要なものは何?
実際に役立ったこと、備えていること
<用意していたから助かった!>
携帯の懐中電灯は、電池消耗が激しく、専用の懐中電灯は必須。
ラジオは情報収集に本当に有効で、たまに流れてくる音楽に癒されました。
(熊本/20代女性)
貴重品や子どもの保険証、母子手帳などをまとめていたので
避難までの時間短縮ができました。
(島根/30代女性)
水に流せるティッシュやウェットティッシュがあったことが良かった。
水が不足し、トイレを流せないこと、手や食器類を毎回洗えなかったため。
(北海道/40代女性)
真冬に停電で、ポータブルストーブとロウソクが役に立った。
これがないと気温氷点下の地域なので凍死するし水道も凍る。
(北海道/40代女性)
<困った経験が、備えるきっかけに>
オール電化は停電になると、水も出なくなり、
炊事、洗濯、お風呂ができなくなりました。
以来、風呂水をため、保存食を常に揃えています。
(岩手/40代女性)
物が倒れ、食料がなく、とても辛い思いをしました。
靴を部屋に置き、家具を固定、防災グッズ、非常食の保管、
緊急時の集合場所などを考えるきっかけになりました。
(山形/30代女性)
地震、津波で被災し、食べるもの飲むもの着るものすべてに困ったので、
すぐに持ち出せるように備えています。
(岩手/20代女性)
ガソリンがなくて大変困りました。スタンドにもないし、
探している最中にもガソリンが減るので最悪でした。
今は給油メーター半分になると満タンにしています。
(福島/40代男性)
<役立つことに気付いた!>
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使い捨てカイロで暖を取り、布団にくるまってしのぎました。
たまたま家にあったものでも、防災グッズになるんだなぁと感じました。
(神奈川/30代女性)
水道が出ない時に井戸水を提供してもらったり、
商店の方から必要なものをいただいたり、町内会も大切だと思いました。
(宮城/30代女性)
災害を経験し、近所付き合いが良い方に変わってきている。
挨拶をしたり、声を掛け合う大切さを実感しました。
(宮城/50代女性)
自分一人ではどうにもならない。
家族、そして近所の人たちとの協力体制があることが一番防災には役に立つ。
(宮城/60代男性)
備えるきっかけにしてほしい
自然災害はいつ起こるかわかりません。
経験のない地域では「災害が少ない県なので、防災意識が低く、
つい後回しにしています。(岡山/30代女性)」一方、「静岡県民は、子どもの頃から地震と津波と富士山の噴火に関して、
教育されて育ちます。防災訓練の回数も多く、学校、地域、企業ごとにも実施。
(静岡県/30代女性)」「広島にも南海トラフ地震がくるかもしれないと聞き、
すごく心配になり、防災グッズを玄関に置き、
スリッパを布団の近くにおいて寝ています。
(広島県/20代女性)」
など事前に備えている人の声も集まりました。備えること、備える意識を持ち続けることは難しいかもしれませんが、
3月11日や防災の日(9月1日)など日を決めて、また、家族が増えたり、
地域や学校、職場が実施する避難訓練などを機に、
定期的に家族で話し合ったり見直しするタイミングを
決めておくと実施しやすいようです。
一度準備をすればあとは年末に見直すだけで、そんなに手間ではない。
(神奈川県/30代女性)
子どもが生まれて、大切なものができた事でいざという時の備えが必要だと思いました。
(岐阜県/30代女性)
ふだんの生活の中でできることから防災対策を始め、
それを定期的に見直していきましょう。「自分たちの経験を他の地域の人にも活かしてほしい。」
という被災した人たちの声を自分ごとと捉えて、備えを始めてみませんか。
自分の身に起こらないと思いがちですが、ここなら大丈夫、
今までこんなこと起きたことはない、
が通用しないということをたくさんの人に知ってもらいたい。
(宮城/20代女性)
地震はいきなりきます。常に考えるのは無理なので、
意識できるように目につくところに持ち出し袋を置いています。
押し入れに入れておいても、地震がきたら押し入れは開きません。
(熊本/20代女性)出典:(花王生活者研究センター調べ)
被災経験者の暮らしの中での備え
非常食・食料品の備蓄
飲料水の備蓄
トイレットペーパーや常備薬など生活用品の準備
非常持ち出し袋の準備
簡易トイレ・携帯ラジオなど防災用品の準備
家具などの転倒・落下防止策
寝室に懐中電灯や靴などを用意
家族間の連絡方法の確認
貴重品の持ち出しの準備
自宅・勤務先周辺の避難場所・経路の確認
風呂の水のためおき
ハザードマップの確認
防災訓練への参加
出典:2017年12月くらしの研究読者
自然災害による被災経験があり、
家庭で災害対策をしている人1,678人(複数回答)
花王 生活者研究センター調べ
私はこれに加えて、手動で電源がはいる携帯充電器を用意しています。
くるくると手で回すのですが、電池がいらない、ラジオも聴けます。
かなり手はくたびれますが、あると便利です。
携帯は必需品になりましたね。
携帯自体が、繋がらない、繋がりにくいという問題はありますが、
それはすぐ復旧してくれるのではないかと思っています。
ニュースでは3.11関連死は2万2131人、行方不明者2533人、
現在でもプレハブの仮設住宅住まいは約3100人、
そして約5万2000人が避難生活をしておられます。
完全に元の暮らしに戻るのは困難でしょう。
避難先で新しい人生を切り開かれた方々も多いでしょう。
帰るに帰れなくなった人々の気持ちを考えると、
暗澹としてきます。
日本は災害列島です。
いつ起こるかわからない災害をいつも、
心の隅に置いておいて生きていかなければなりません。
その時に遭ってしまったら、慌てない、慌てない。
自分に言い聞かせています。
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