4月27日放送 世界が驚いたニッポン! スゴ~イデスネ!! 視察団

4月27日土曜夜6:56~7:54に放送される「スゴ~イデスネ!! 視察団」の日本の建造物のランキング決定について調べました。

◆出演者

MC 爆笑問題(太田光・田中裕二)

進行 井澤謙太郎(テレビ朝日アナウンサー)

番組ナビゲーター 綾小路きみまろ

ゲスト 高橋英樹、古坂大魔王、生駒里奈

「令和」に伝えたい日本のスゴイ建造物ベスト20!!

平成も残り4日! その技術も心も歴史も全て「令和」に伝えたい…「日本のスゴイ建造物ベスト20」を大発表! 世界遺産から最新施設まで…外国人プロも感激したNo.1建造物は?

外国人プロ厳選! 平成から令和に時代を超えて伝えたい日本の建造物は…

◆東京駅…新1万円札にも採用!赤レンガ造に施された左官職人のスゴ技が!?

◆高野山の寺院…火災との闘い!驚きの消火システムを装備していた!○○の幕で建物を覆う?

◆姫路城…世界遺産を守っていたのは意外にも平成の新しい技術!?

◆浅草寺…巨大屋根を支える瓦には安全に対する日本人の熱意が込められていた!?

第1位は…意外? なアレです! この時代の変わり目にも続々と訪れる外国人の目を引いている日本の建造物! 今回は建築家をはじめとする外国人189名への調査で ニッポンのスゴイ建造物ランキングを決定! 1000年を超える伝統技術の息づく神社仏閣から 「平成」の最新技術が実現した超高層ビルまで… そこには外国人プロも認める 日本ならではの職人技や独自の工夫がつまっていた! 綾小路きみまろも、平成最後?の爆笑川柳をお届けします!

綾小路きみまろも平成最後の川柳おさめ!                          引用:Yahoo! テレビ番組ガイド

どんな建造物がランキングするのか?

東京駅 設計者
バルツァー
駅の設計を担当したのがバルツァーというドイツの鉄道技術者・建築技術者でした。
お雇い外国人として明治時代に来日し、東京駅とそこに関わる高架鉄道の基本設計を行い、東京の鉄道網のデザインを行った人物です。

辰野金吾
バルツァーの駅舎のデザインは当時のヨーロッパ建築に傾倒していた日本では却下され、改めて駅舎設計を辰野金吾に依頼、赤レンガ造りの堂々とした駅舎が造られました。
外国人の多くの方が赤レンガ造りの左官の技に興味を惹かれたようですね。

高野山の寺院

1988年04月の記事

18日午前2時半ごろ、高野山金剛峯寺の塔頭地蔵院の宿坊付近から出火し、宿坊と本堂、庫裏を全焼、さらに隣接する遍照光院の庫裏も全焼。この火災により、国の重要文化財に指定されている地蔵院本尊地蔵菩薩立像が焼失した。

とあります。たくさんの歴史的建造物がある高野山で火災が発生するとそれは大変なことになりますね。直近では、フランスで起きたノートルダム大聖堂の火災、残念なことになりましたね。高野山にはどのような消火システムがあるのか、期待してしまいます。

姫路城

このお城は改修工事そのものが話題になりました。
白すぎる、などと言われていましたよね。
でも、月日が経てば・・・。

浅草寺

巨大屋根を支える瓦?  かつては重い本瓦だったのですが、安全のために軽量のチタン瓦に変わりました。葺き替えは平成22(2010)年に終了しました。

追 記

 

ランキングはこのようになりました!!

20位 高野山 根本大塔 和歌山県

外国人建築家の感想
「神秘的な佇まい」
「巨大な赤い建物が印象に残っているよ」
「ハンガリーが誕生する前から存在しているなんて驚きだわ! とても美しくて神秘的な場所だったわ!」

9世紀後半に作られたものですが、木造から鉄筋コンクリートに建替。

日本独得の建造物で、多宝塔と呼ばれています。

円形の下に四角形の建物。それがバランスよく整っています。朱塗りの美しい色が神秘的ですね。

ココがスゴイ!!
円形と四角形を重ねた構造物。これが1000年以上前に建っていたなんて!

円形の屋根を支える部材も長さ、形がそれぞれ違うんだそうです。伝統建築が長年に渡って守られてきたんですね。

また、高野山は火事との戦い。火事が多かったのです。

御影堂には木造建築を火災から守るシステムがあります。堂の回りから水が上に向かって噴射するシステム。ドレンチャーと言います。

無論、いざという時にしか使用しませんが、TVで公開されました。

御影堂の回りに水柱が立ったようで、変な話、とてもきれいですね。これは使われてはいけないシステムなんですが。これは延焼を防ぐ役目もしているのですね。

19位 東京駅丸の内駅舎 東京都

平成24(2014)年、長い時間がかかった改修工事が終わりました。

ここで外国人建築家が目を見張ったことは、赤レンガの目地です。

覆輪目地といって、レンガとレンガの間の目地がこんもりと膨らんでいます。

日本独自の技術で、丸みのある専用コテを使って1箇所ずつ目地を整えていたのです。

水からレンガを守るためなんですね。

雨水はこの目地を伝って下に落ちるので、レンガの劣化を防ぐ役目をしているわけです。

それに加えて、かえる股という技術は完全に雨水からレンガを守るための技で、80万箇所以上に施されています。

左官職人さんの根気と技に目を見張ります!!

18位 あべのハルカス 大阪府

高さ300mある日本一高いビル。平成26(2014)年に出来ました。

展望台はガラスが床まで一面になっており、足元も遥か眼下を見下ろすことができます。

高所恐怖症の方はきっと後ずさりしてしまいますよね。

こちらの建物に外国人建築家が感動したことは、夕陽の絶景ポイントがあることです。
58階の吹き抜け天空庭園から眺める夕陽がとても美しい!

17位 平等院鳳凰堂 京都府

外国人建築家の方は、水面に映るこの上下左右の建物のシンメトリーの美しさに感動したようですね。

950年前から1度も火災に遭っていないということですが、平成の大改修の時に出土した創建当時の塗料が出てきて、解析したところ、改修の前には朱塗りでしたが、丹土(につち)という色だったことがわかり、この大改修の折にその色を使って、平等院鳳凰堂は創建当時の色に蘇りました。

深味のある、いい色の建物に変身しましたね。本当に美しいです。

16位 慈照寺 観音殿(銀閣) 京都府

ココがスゴイ!!
外国人建築家は、デザインから「侘び寂びを感じる」と言っておられます。

他の観光客には疑問があって、「茶色なのに何故、銀閣というのか」と。

こちらの管理担当者の方たちも調べたそうですが、銀色だったという証拠はなかったそうですよ。

ただ、平成22(2010)年の修理の時に、漆塗りであったことが判明。水面から光が反射して建物にあたると銀色に光っているように見えたのではないか、ということでした。

15位 姫路城 大天守 兵庫県

外国人建築家は、姫路城は攻め込んできた敵のことを考えて、天守が複雑に造り込まれた建築物ですね、と感想を述べています。

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ココがスゴイ!!
天守の複雑な構造。天守には独立式や複合式、連結式などがありますが、姫路城の天守は連立式。つまり天守の回りを囲むように小天守が建っています。

平成の大改修の折、1番苦労したのは、この狭い空間に素屋根の組み立てと解体だったとのこと。この2つの工事だけで2年半もかかってしまったのです。

建築家が気付いて感心してしまうことなんですね。画面では解体工事は圧巻でした。

他に石垣の作り方もユニーク。多分どこのお城もそのような作り方をしていたのではないかな? 縄たるみ工法といって、下からみれば簡単に上れそうに見えますが、上に行くほど上れなくなるのですね。

上と下で縄を持ち合い、たるませます。たるんだ角度を反対にすると下はゆっくりした傾斜、上は急峻になるという工法です。でも、どうやって計算したのだろうと、本当にビックリしてしまいます。コンピュータなんてない時代に・・。大自然の重力を活かした工法なんですね。そして、美しくて飽きないです。

14位 札幌ドーム 北海道

平成13(2008)年に完成した札幌ドームには、世界初の技術が導入されていました。

野球場とサッカー場を両立させています。

「他に類を見ない、貴重な建築物だと思う」と外国人建築家のアレクサンドレ氏が語っていました。日本人はクレイジーだと・・。

札幌ドームのサッカーグラウンドは天然芝。天然芝を育てるために通常、サッカー場は屋外に設置してありますが、このドームでは外で天然芝を育てつつ、サッカーの試合はドーム内で行われます。この世界初のシステムがスゴイ!! のです。

ココがスゴイ!!
外にあるサッカーグラウンドを下から空気の力で押し上げて、全体を軽くして動かしている!? ホヴァリングシステムというのだそうです。

そしてその芝の下に車が付いていて、ドーム内に1時間半ぐらいで入っていきます。

番組をご覧になった方は私同様、ポカンとしていたのではないかしら?

13位 浅草寺 本堂 東京都

浅草寺の屋根を見た外国人建築家が初めに言いました。この本堂の瓦は土ではなくチタンだろう? と。自分は建築家だから分かる、多分、チタンだと思うと。

創建から1400年ですが、現在は昭和33年に再建されたもの。

平成29(2017)年にチタン瓦を採用して、これまでの瓦から1/5の重さになりました。

チタンは強度と耐久性に優れた金属。

ただ、元の形に戻る力が強いので加工が難しいとされています。力をかけすぎてしまうと割れてしまう。そんなチタンを瓦の形に大量生産した技術は素晴らしいということなんですね。

神社仏閣にチタン瓦を使用したのは、浅草寺が初めてだそうです。日本の工場の技術力ですね。安全を追求する日本人の熱意が詰まっていました!

開発した工場の人は「開発に4年もかかった」と言っていました。

12位 梅田スカイビル 空中庭園展望台 大阪府

平成5(1993)年完成。2棟の超高層ビルを上で繋いだ画期的な工法。

2棟をわざと外側に3.5㎝傾けて建てられたビルの間に、下からウインチで吊り上げられた空中庭園。その工事のシーンが圧巻でした。14時間かかったのですね。

初めから傾けて造り、ウインチで吊り上げる庭園の重量で、傾いた超高層ビルが真っ直ぐになるという工法。確かに驚きです。

11位 東京都庁本庁舎 東京都

外国人建築家の感想は、「巨大な2つの塔がメチャクチャカッコいい!」とのこと。

江戸の格子を意識した建築デザイン。丹下健三氏の設計だけど、何か昔懐かしい感じがします。

それに2つの塔が圧迫感もなく、自然に見えるのも、格子故でしょうか?

10位 明石海峡大橋 兵庫県

平成10(1998)年完成。耐久年数は200年とか。強く安全な構造の吊り橋。巨大なメインケーブルは、直径5mmのワイヤーが37000本入っていて、なんとそれが1本なんですね。何より、メンテナンスが大切なのだそうだ。

世界初! ケーブルを錆びさせない「ケーブル送気乾燥システム」です。あの高い吊り橋の更に上にある作業場へ行き、一歩一歩歩きで、気の遠くなるような高い位置で点検作業を行っています。頭が下がりますね。

ボルトの錆びだの、ケーブルを包んだものから空気漏れがないかどうかを一々点検しているのです。「海の上でも錆びさせない」という気持ちで作業をしておられるのですね。

外国人建築家はこのあたりのことに興味を惹かれたのでしょうか?

9位 GINZA KABUKIZA 東京都

平成25(2013)年リニューアル。

丈夫な工法を使用して、劇場の上に高層ビルを建てる!?

1~4階は柱のない広い空間。

ココがスゴイ!!
生音が届く! 天井の仕掛け。客席全体に音が届く設計になっています。

8位 日光東照宮 陽明門 栃木県

平成29(2017)年、「平成の大修理」を終え、美しい姿に蘇りました!

7位 鹿苑寺 舎利殿(金閣) 京都府

平成6(1994)年、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されたことは有名ですね。

6位 錦帯橋 山口県

木造アーチ構造、超頑丈で350年変わらぬ美しさ。

橋は岩国城と城下町を繋ぐ重要な橋として造られました。今では桜の名所としても有名です。

「木の組み合わせはもちろん珍しいし、それだけではなく全体の構造に耐久性がある」と外国人建築家は話します。

錦帯橋は、一橋目・五橋目が柱橋、二・三・四橋が反橋という構造になっており、これが世界で類を見ない錦帯橋式アーチ構造と呼ばれています。

これまで定期的に架け替え工事をして来ましたが、基本的な構造は変わっていない、と手掛けている大工さん。

「アーチ構造で実現している、現代の橋梁工学から見ても理に叶っている。構造だけではなく、材料にも耐久性がある。マツ、ケヤキ、ヒノキを使っている」と外国人建築家の感想です。

ココがスゴイ!!
パーツごとに木の種類を変えて使う工夫がなされている。
江戸時代では5種類の木を使用していました。他に、クリ、カシの木です。

もう一つは、橋板を和釘で打ち込んでいるということ。

「和釘は簡単には抜けないのです。釘自体が角張っていて、先へ行くほど細く、柔らかくなっています。節に当たっても自在に変形する釘です」と語るのは、錦帯橋の和釘を作っている職人さん。

機械ではなく、手で1本1本作っているそうです。

5位 伊勢神宮 社殿 三重県

外国人建築家が注目した式年遷宮制は、
「20年に1度神宮内の社殿を造り替える。1300年以上、繰り返してきたことは、人類史上、大変貴重な出来事だと思う」

「20年の期間で、前回に従ってきた弟子が今度は大工の棟梁になるというサイクル」

ココがスゴイ!!
同じ建て方、同じ技法、ほぼ同じ材料で続けてきたことがスゴイ!

伊勢神宮で使われた材木は式年遷宮の際、全国の神社に無償で提供される。

4位 厳島神社 社殿 広島県

ココがスゴイ!!
建造物が自然の中に溶け込む造り。
季節や潮の満ち引きで景色が変化するところ。

3位 東京タワー 東京都

昭和のシンボル。

建造物の表面にボコボコしたパーツがある。リベットというが、それが無数に打ち込まれているのが特徴。

リベットは、金属板などを接合するために使われる部品。1000℃に焼いたリベットを投げて、それをキャッチして作業する㊙工法です。ボルトやナットと違い、取り外しが困難だという。

息を合わせて投げる、受けとる作業は画面で見る限り、「危ない」とハラハラさせられましたね。スゴイです。

そのせいかどうかは分かりませんが、東京タワーはエッフェル塔の重量の半分なんですね。

2位 白川郷 合掌造りの家屋 岐阜県

耐雪を意識した雪に強いかやぶき屋根。ススキを1m近く積み重ねる。

1位 スカイツリー 東京都

塔の真ん中にひっそりとある心柱。この構造のアイデアは五重塔から発想されたといいます。

心柱とは、鉄筋コンクリートの円筒のことです。スカイツリーの真ん中に建っているものです。最新の制振技術ですね。揺れを個別に吸収する。地震に備えています。

巨大心柱の作り方はコンクリートを流し込んでは固めていく。それを繰り返す。スカイツリーの心柱は100回以上繰り返されたそうです。心柱の完成だけで10カ月かかったそうですよ。

心柱は、展望台と同じ高さがあるといいます。375mあります。

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