お正月になると、元旦に毎年家族で近所の有名神社に初詣に行っていました。
子どもながらに、「神様のいるところ」なんだと、ちょっと緊張していたのを覚えています。今は子どもが小さいために、人混みが不安で、中々初詣に行けない我が家なんですが・・・。
そもそも、お正月の初詣に正しい作法ってあるのでしょうか?
私は特に親から教わることはなく、
見よう見まねでこの歳まで来てしまいましたが、
実は周りから見たら非常識なことをしていたのでは!?
と人の親になってから、不安に思うようになりました。
今回は、初詣の際に、神様に失礼のないように正しい作法でもって、
お参りができるように調べてみました。
また、初詣の由来やその意味についてもご紹介していきたいと思います。
初詣の正しい手順
神様に、一年はじめのあいさつをするからには、
失礼のないように正しい作法や手順にのっとって参拝したいですよね。
ここでは、手順から作法まで詳しく説明していきますね
鳥居をくぐる前
①服装の乱れを正します。
鳥居をくぐる時
①神社などでは、敷地内に入る前に、神様に敬意を払って会釈してから境内に入ります。
②右側通行なら右足から、左側通行なら左足から境内に入り、
神様に足を向けないように注意してくださいね。
*神様の通り道である参道の中心は避けて歩くようにしましょう!
手水舎で手を清める
*手水舎とは:神社境内にある、神社参拝者が身を清めるための施設のこと。
①右手に柄杓を持って、そのまま傾け、左手を洗い清めます。
②同様に、柄杓を左手に持ち替えて、右手を洗い清めます。
③また持ち替えて、右手に柄杓を持ち、左の手のひらで水を受けて口をすすぎます。
*柄杓に直接、口を付けるようなことはマナー違反なので絶対にしないようにしましょう!
④もう一度、右手に柄杓を持ち、左手を清めます。
⑤最後に、柄杓を立てて、自分が持った柄の部分を水で洗い流します。
⑥元あった場所に柄杓を戻します。このとき、柄杓は伏せておきましょう!
参拝の仕方
①神前の前に立ち(神前の中央は避ける)、姿勢を正しましょう。
*参拝の前には、マフラーやコートは脱いだほうがよいとされていますが・・・。
真冬のお正月には寒いし無理ですよね(笑)。
②お賽銭をお賽銭箱に入れます。
*お賽銭は、神様への感謝の気持ちを表すもので、「願いごとへの料金」ではありません。
感謝の気持ちなので、乱暴に投げ入れることのないようにしましょう。
③鈴があるなら、鈴を鳴らしましょう。
*鈴には、邪気を祓う意味が込められています。
④もう一度、姿勢を正します。
⑤二拝二拍手一拝の作法でもって、拝礼をします。
二拝二拍手一拝:
90°の立礼で二回拝む→胸の前で二回拍手する→最後に90°の立礼で一回拝む。
最後の一拝のときに、神様にお願いごとをしましょう!
よく、お願いごとをするときに、ついついお願いしかしないことがあります。
けれど、神様はあなたがどこのだれかわからないので、
正しくは、「氏名」「住所」を伝えてからお願いごとをするのがよいそうですよ。
*拍手には、鈴を鳴らすのと同じように、邪気を祓ったり、
神様をお呼びするための意味があります。
帰る時に鳥居をくぐる時
①向きを変えて、軽く会釈をしてから境内を出ましょう。
*参拝が終わったら、寄り道せずにまっすぐに帰ると、神様からいただいた福を落とすことがないといわれているそうです。
神社への参拝方法って結構、細かいですね~。
でも、せっかく神様に新年のご挨拶と福を授けてもらえるのならば、
作法は正しく身に着けておきたいものです!
私も子どもたちにしっかりと教えられるように、作法を完ぺきにしようと思います(笑)。
初詣ってどうしてするの?必要なもの?
そもそも、初詣って何なのでしょうか?
どうしてするようになったのか?
初詣っていつからいつまでなのか?
など、気になりますよね。
ここでは、初詣のはじまりや意味について調べてみたのでご紹介します。
①初詣の意味
初詣とは、初参りともいい、年が明けてからその年はじめての神社仏閣へのお参りすることをいいます。
お参りでは、前の年の一年の感謝を捧げたり、新年の無病息災などを祈願したりします。
②初詣のはじまり
初詣という言葉ができたのは、明治時代中期ごろといわれています。
神仏系の行事なだけに、古くからあるんだと思っていたら、どうやら違うようです。
「初詣」は、もともとは「恵方詣り(えほうまいり)」というものでした。
「恵方詣り」は、その年の恵方(=よい方角)に位置する神社などへ参拝することで、幸運を祈願するものでした。江戸時代ごろに流行りだし、「初詣」が定着する明治中ごろまではお正月の習慣だったようです。
明治5(1872)年に、日本ではじめての鉄道が開通しました。新橋~横浜間でした。
鉄道の開通とともに、汽車によって遠出することが可能になったんですね。
当時は、汽車に乗ってお出かけするなんて夢のようなことだったのかもしれません。
せっかく汽車に乗るのだから、どうせならうんと遠くまで足を運んで、
有名な川崎大師にお参りに行こう!なんて、一大ブームになったようです。
このことがきっかけで、全国に「初詣」が広まり、
恵方の神社に参拝するという文化が薄れて、
有名神社への参拝に流れが変わっていったそうです。
③初詣っていつまで?
初詣は、いつからいつまでといった明確な期間は一切ありません!
その年にはじめて神社などを参拝したときが、「初詣」になります。
でも、「初詣」として参拝されるのは、大みそか~新年をまたいで、
新年あけてからの三が日が多いですが、どの日に行っても特に問題はないそうです。
人混みが苦手!子どもがいるから空いているときがいい!
なんて方には、ちょっと落ち着いた1月中頃~2月にお参りに行くのがおすすめですよ。
おわりに
初詣って言葉ができたのが明治頃なんて驚きでした!
新しもの好きの日本人らしく、鉄道開通によって広まったなんてエピソードもとても面白いですよね!
最近の神社では、縁結びや無病息災など、それぞれの神様や祈願内容によってとても賑わいを見せているところもありますよね!
初詣は、あまり興味ないわ~という人でも、その年一年の祈願のために、
ちょっと遠出して新年のお参りをするというのもとても素敵ですね。
ぜひ、正しい手順や作法にのっとって、参拝されてみてはいかがでしょうか?