旧古河庭園 春バラフェスティバル2019!!

旧古河庭園には、春と秋にバラの見頃があります。

春のバラフェスティバルは、
2019年5月1日(水・祝)~6月2日(日)までの期間に開催されます。

春に咲くバラの見頃にあわせたイベントです。

旧古河庭園は、約100種・200株のバラが咲き乱れる洋風庭園と、
大正ロマンの漂う重厚な洋館と風情あふれる日本庭園とを、
一度に楽しむことができる都内でも有数の価値の高い庭園なのです。

旧古河庭園「春バラフェスティバル」は、今年で19回目となります。
期間中には「バラと洋館・日本庭園のライトアップ」や
「春バラの音楽会」、「庭園ガイド」「春バラ人気投票」など、
バラに関する様々なイベントが行われます。

毎年、旧古河庭園の春のバラの見頃は5月中旬頃から6月末頃まで。

「春バラフェスティバル」が終了しても、花数は少しずつ減って行きますが、
6月下旬頃まではまだまだ、バラを楽しむことができるのです。

バラの香りが豊かな庭園と、趣ある日本庭園の旧古河庭園で、
優雅な時間を過ごしてみませんか。

旧古河庭園のご案内から

洋館

*ジョサイア・コンドル最晩年の作で、大正6年5月に竣工しました。

躯体は煉瓦造、外壁は真鶴産の新小松石(安山岩)の野面積で覆われ、屋根は天然スレート葺き、地上2階・地下1階となっています。

大正12年9月1日に発生した関東大震災では、約2千人の避難者を収容し、虎之助夫妻が引き払った大正15年7月以降は貴賓の為の別邸となりました。昭和14年頃には後に、南京政府を樹立する国民党の汪兆銘が滞在し、戦争末期には九州九師団の将校宿舎として接収され、また戦後は英国大使館付き武官の宿舎として利用されました。
(東京公園文庫「旧古河庭園」より)

*ジョサイア・コンドル (Josiah Conder)

1852年9月28日ロンドンで生まれる。
1920年6月21日享年67 東京府東京市
国籍    イギリス
職業    建築家
建築物  三菱一号館、岩崎久弥茅町本邸
デザインは歴史主義建築

新政府のお雇い外国人として来日した。
当時の新政府に関わる建物の設計を手がけた。
また工部大学校(現・東京大学工学部)の教授として、辰野金吾ら、創成期の日本人建築家を育成し、明治以後の日本建築界の基礎を築いた。

のちに民間で建築設計事務所を開設し、財界関係者らの邸宅を数多く設計した。日本女性を妻とし、河鍋暁斎に師事して日本画を学んだ。

日本舞踊、華道、落語といった日本文化にも大いに親しみ、趣味に生きた人でもあった。

「コンドル」はオランダ風の読み方で、「コンダー」の方が英語に近い。

著書『造家必携』(1886年)には「ジョサイヤ・コンドル」とあり、政府公文書では「コンダー」「コンドル」が混在しているが、一般には「コンドル先生」で通っている。「コンデル」とも呼ばれた。

西洋庭園

ジョサイア・コンドル設計で、左右対称の幾何学模様の刈り込みのフランス整形式庭園と、石の欄干や石段・水盤など、立体的なイタリア露壇式庭園の技法を合わせ、バラと洋館と調和した絵画的な景観美となっています。

日本庭園

小川治兵衛作庭で、心字池を中心に枯滝・大滝・中島を配しています。

冬のマツの雪吊とこも巻・ソテツの霜除は風物詩となっています。
また夏の大滝の水音と秋の紅葉もおすすめです。

枯滝

水を使わないで山水の景観を表現する「枯山水」の道具立ての一つが枯滝。
心字池の洲浜の奥の渓谷に、御影石や青石、五郎太石などで造られています。

大滝

10数メートルの高所から落ちる滝。

園内のもっとも勾配の急な所をさらに削って断崖とし、濃い樹林でおおって深山の渓谷の趣をだしています。

曲折した流れから始まり、数段の小滝となり最後は深い淵に落ちるという、凝った造りです。以前は井戸を水源にしていましたが、水源が枯渇し、現在は井戸水と池水の循環でまかなっています。

茶室

京都に多く関東では珍しい崩石積と庭門で仕切られた茶庭の中に、茶室があります。

春と秋のみ、抹茶を出しており、お茶席利用のかたのみ入室可能です。

お問い合わせ先:(公財)大谷美術館 TEL:03-3910-8440

深山の境

日本庭園への入口はシイを主体にした濃い植込で、明るい洋風庭園とは雰囲気が一変します。

さらに奥は、シイ、モチノキ、ムクノキ、カエデなどで構成され、この庭園で一番深い植込になっています。

周りは渓谷でえぐられ、深山幽谷の観を呈しています。

心字池

「心」の字に似せて造った池で、日本庭園の中心。

鞍馬平石や伊予青石などで造られ、「船着石」があります。ここは池を眺めるための要となる所で、正面には「荒磯」、雪見燈篭、枯滝、石組、そして背後には築山が見られます。

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旧古河庭園
春のバラフェスティバル2019
主なイベント内容

①バラと洋館・日本庭園のライトアップが行われます。

17:00以降は、立ち入りが制限される区域があります。
日程:2019年5月1日(水・祝)~5月19日(日)
時間:日没~21:00

②春バラの音楽会

芝生広場で、音楽家による音楽会を開催します。
バラ香る庭園で華麗な音楽を聞きながら、ゆったりしたひとときをお過ごしください。
日程:2019年5月の土日のうち3日間
時間:各日12:00、15:00(各回約30分)
場所:洋館横 芝生広場
※雨天中止

③今年も春バラの人気投票やります!

旧古河庭園内で、気になったバラや大好きなバラの名前を書いて、投票する人気のイベントです。今年で7回目になるんです。

昨年の人気投票の結果は、
1位『シンデレラ』、2位『初恋』、3位『丹頂』でした。

④庭園ガイド

旧古河庭園ガイドのボランティアの方々が、日本庭園を中心に園内を丁寧にご案内いたします。
日程:2019年5月1日(水・祝)~6月2日(日)
時間:[土・日] 11:00、14:00(各回約60分)
   [月~金] 14:00(各回約60分)
参加費は無料です。(入園料別途)
※雨天中止

⑤バラのショップ開店!

バラの鉢植えやバラに関連する商品を販売します。
日程:2019年5月1日(水・祝)~6月2日(日)
時間:10:00~16:30 ※ライトアップ期間中は20:30まで
荒天中止

引用:東京都公園協会

旧古河庭園アクセス
JR京浜東北線 上中里駅 下車 徒歩7分
東京メトロ 南北線 西ヶ原駅 (N15)下車 徒歩7分
JR山手線 駒込駅 下車 徒歩12分
都電荒川線「飛鳥山」下車 徒歩18分
北区コミュニティバス(王子・駒込ルート)20分間隔
JR駒込駅より5分・JR王子駅より20分
「旧古河庭園」下車

駐車場
・駐車場はございません。

お問い合わせ先:
TEL 03-3910-0394
旧古河庭園サービスセンター
〒114-0024
東京都北区西ヶ原1-27-39

入園料
一般   150円
65歳以上 70円
(小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料)
※洋館は別途入館料がかかります。

まとめ

行ってきた方々の口コミ↓

ジョサイア・コンドルが設計して、大正6年5月に竣工したとか。
旧財閥、古河家の邸宅だったけれど、戦後、国有になりました。

イギリス大使館付きの武官の独身寮だったとか。
けれどその後、無人の状態が長く続いたため荒れてしまって、近所ではお化け屋敷と呼ばれていたこともあったそうです。

そこで、地元の要望を取り入れて国の整備が始まり、東京都が借りて、昭和31年より一般公開するようになったんだとか。

外観は洋館そのもの。けれど中は和室、洋室があって、ジョサイア・コンドルの集大成ともいえる作品です。
結婚式もできるそうですよ。

回数は少ないのですが、ベテランガイドさんの親切な解説を受けながら効率良く巡れます。
自分だけで周ると気付かない点が多く、参考になりましたね。
近ければ四季折々に訪ねたい場所です。

歴史的にも貴重な建物とお庭ですね。確かに明治時代の本などを読むと、「お雇い外国人」という言葉が出てきます。

はるばる海を渡ってこの日本の、まだ混沌とした時代にやって来るのは、どんな気持ちだったのでしょうね。
勇気のある決断ではなかったでしょうか?

逆に伊藤博文らが英国に渡った時の苦労は、並大抵ではなかったといいます。

関連記事はこちら↓

追 記(秋)

2019年10月5日 (土) ~ 10月27日 (日)「秋のバラ祭り」が開催されます。
注意=休園日:2019年10月15日(火)、10月21日(月)、10月28日(月)、11月5日(月)

期間中、100種200株の秋のバラが満開になり、「バラ祭り」が終わってからでもバラの花を10月末まで楽しめます!

「秋のバラ祭り」では、春のバラ祭同様「秋のバラのコンサート」のイベントなども開催されます。

豪華なバラの香りに囲まれた庭で優雅な秋を過ごしてみませんか?

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