現在、出産を控えている妊婦さん、結婚してお子さんを授かっている方はもちろん、これから結婚する独身女性も含め、誰もが一度は考えるテーマ「出産後の仕事」。
ひと昔前なら結婚したら女性は家庭を守るために退職して専業主婦に、ということが普通でしたが、現代は夫婦共働き、子を持つ母でもバリバリのキャリアウーマンという方もたくさんいらっしゃいます。
人にはそれぞれキャパシティがあるため一様には言い切れませんが、共働きで子育てをしながらでもキャリアを重ねることは可能です。むしろ、夫のみが働きに出て妻が専業主婦の場合、夫に遠慮したり制限されたりして、自分のために使うお金がほとんどないという声もよく聞きます。
家庭内であっても経済的に自立した生活を送るために、多少なりとも働きに出て経済的・精神的余裕が生まれることで、それが夫婦間のみならず家庭内の良い風通しになるのではと思ったりもします。
しかし、経済的に余裕がある家庭であれば働きに出ず、家事や子育てに専念するという選択肢もありますし、結婚したら専業主婦にというスタイルに憧れを持つ女性も少なくないようですね。
ここでは、①仕事を退職し専業主婦になった場合と、②仕事を続け共働きになった場合の2つの視点からそれぞれのメリットとデメリットを見ていきたいと思います。
①仕事を退職し専業主婦になった場合
メリット:子育てと家事に費やす時間を充分にとれる。
デメリット:24時間子育てに向き合う辛さ、社会から取り残されているという妻の疎外感、夫と良好な関係を保つためには努力が必要。
子育てのために、妊娠を機に仕事を退職する方や育休明けで両立に悩み退職する方も少なくありません。初めての出産は誰しも不安や焦りを感じるはずです。そんな中無理をして仕事を続ける必要はありません。家庭に入ることで心の余裕も生まれ、夫にとっても家のことを任せられるという安心感があります。
しかし、24時間つねに子育てから離れられない辛さ、そのことで相談したいのに、仕事から疲れて帰ってきた夫は話しすら聞いてくれないという現実もあります。そうした事のつみ重ねで夫婦の間がだんだんうまくいかなくなる、というケースをよく耳にします。
専業主婦と聞くと楽観的なイメージを持つ方が多いかもしれませんが、このような事態を想定した上で、覚悟を持って決めることが必要ではないでしょうか。こんな筈ではなかった、ということがないように。
②仕事を続けた場合
子育てをしながらでも働きやすい仕事とは?
メリット:収入が増え、自由に使えるお金を持てる。外の世界を共有することで心にも余裕が生まれる。人間関係に拡がりが生まれ、気分転換にもなり、充実した日々を過ごす事ができるようになる。
デメリット:子育てや家事の分担でもめごとが多くなる。お互いが疲れているのでちょっとした行き違いやケンカが増える。
もともとの仕事がそれほどハードではなく、定時に退社できたり、職場の理解を得やすい環境の場合は続けた方が収入の面では良いですよね。
しかし、共働きではお互いが同等に外の世界で仕事をしているため、収入以外にもこんなメリットとデメリットがあるようです。
なにより、女性が家事をするのは当然!と思っている男性がまだ多いことです。またその反対に、家事を手伝って負担を少しでも減らしてあげたいと考えている人も案外多いということです。そこは本当にじっくり話し合う必要がありますよね。共働きはとにかく、収入が増える訳ですから、将来を考えればありがたいことではないでしょうか?今この時代には、奥さんを働かせるなんて、と考える人は少数派になっていくようです。
ここで重要になってくるのが、子育てをしながらでも働きやすく、続けやすい仕事。一般的にはどんな職業が適していると言われているのでしょう?
- コールセンター業務
- スーパーのレジ、商品陳列等
- 一般事務職
もちろん会社にもよりますが、この3つは比較的軽作業なものが多く、子育てをしながらでも続けやすいと言えます。一番重要視したいのは「子育てをしながら仕事をしている」ことに職場の理解が得られていること。子どもの急な体調不良等にも対応できるよう、時間の融通がきくこと。なにより社内に同じ子育て中のママさんが多くいれば働きやすくて安心ですよね。
職場は結構多いと思います。時短勤務も今はきちんと認められた制度です。
まとめ
子育てや家事、暮らし。夫婦の関係にも重点を置いて見てきました。
どんな家庭をつくるかはそのご家族次第です。一口に共働きと専業主婦と言っても、今は家にいながらスマートフォンやパソコンを使って短時間でお金を稼ぐ方法もあります。
外へ出て働くにしてもパートタイマーとして働いたり、自分に合った勤務スタイルを選ぶことができますよね。周囲の共働き・専業主婦の方の意見を聞いていて感じたことは、大切なのはその家族に合った軸を最初に決めておくことだと感じました。軸からブレなければ、描いた家庭像に向かっていけばよいのです。共働きにするのも良し、どちらかが家庭を守ることに専念するも良し、しかしどこかしらで相手に任せっきりにせず、お互いに気遣いながら協力し合って一つの家庭を作り上げていける夫婦関係を築いていくことが最も大切なことだと考えています。
皆さんの描く家庭像の一助になれば幸いです。