浴槽の素材の種類によって、当然お掃除の仕方も違いますよね。
ユニットバスに使われているのは、樹脂素材です。1FRPというガラス繊維強化プラスチックが使われています。
ちょっと豪華な感じがする人工大理石の浴槽は樹脂の加工品で、天然の大理石のような仕上がりです。
その他にタイルやホーローやステンレス、檜などの木の素材のお風呂もあります。
今回は、タイルのお風呂とホーローのお風呂、ステンレスのお風呂の掃除の仕方を取り上げてみます。
タイルのバスタブは形状もデザインしやすく、サイズもかなり自由がききます。
肌触りが冷たいのと、目地が黒ずんでいくのが気になります。
タイルの汚れは、バスクリーナーで充分に落ちます。
ちょっとしたこびりつき汚れなら、メラミンスポンジでピカピカになります。
目地の黒ずみは汚れやカビですから、バスクリーナーでゴシゴシ磨くのは無駄な努力なんです。
この目地の黒ずみには、塩素系のカビ取り漂白剤を拭きつけてしばらく放置した後、ブラシでこすります。程度問題ですが、黒ずみは白くなります。
それでも取れない場合は黒ずみを削るか塗るかします。
削るのは、金属ブラシです。細い金属の毛のブラシで目地をこすります。
塗るというのは、掃除の後で、仕上げにタイルの目地修正用のグッズを使って塗っていきます。スーパーやホームセンターなどにあります。乾燥には一日じっくり乾かすと思っていた方がいいかもしれません。
タイルの黒ずみは、真っ黒なら塗ってしまう。まだ汚れが浅い場合はブラシで削ってみる、という方法です。
輸入品のバスタブにはホーロー素材のものがあります。
ホーローには鋳物と銅板があるんです。
滑らかで美しい光沢がホーローの特徴です。
ほら、あのバラを浮かべた優雅なバスタイムをイメージするときには、絶対ホーローがいいですね。
ホーローのお風呂の掃除は、柔らかいスポンジとバスクリーナーです。
メラミンスポンジは使いません。
ホーローは、表面に傷をつけてしまうとそこから水が浸入、錆びてしまいます。
メラミンスポンジでも研磨されるので、度重なればやがてはコーティングが剥がれる可能性があります。
ホーローのお風呂のお掃除は、浴槽が熱いうちに掃除をして、40度以上のシャワーをかけます。
水分が残らないように拭き上げたら完了です。
ステンレスの浴槽は錆びに強く手入れが簡単にできることがメリットですね。また他の素材と比べるとお手頃なんです。
デメリットはやはりあのステンレスの質感ですよね。
冷たいステンレスは冬場はちょっと抵抗があります。でも、掃除は簡単ですから、いつもきれいな状態です。
ステンレスのお風呂の掃除方法です。
ステンレスには目の向きがあります。シャワーでお湯をかけたあとにバスクリーナーで洗います。
スポンジに洗剤をつけて目にそってこすり洗いをします。
乾いた後に光沢がなく、白っぽくなる場合は皮脂や石鹸カスがこびりついています。
頑固なこびりつきはそう簡単には落ちないですよ。
幾つか試して下さい。
ペーパータオルを貼り付けて、クエン酸スプレーをまんべんなく吹きつけて、3時間ほど置いたらこすり洗いをします。
取りきれないくすみはメラミンスポンジを使ってみてね。
ザラザラカチカチの汚れをメラミンスポンジで頑張り過ぎると小傷になります。
あまりにもゴワゴワなこびりつきは、ヘラで削って落とします。
アクリルのヘラがいいですよ。
ない時には定規を使います。台所の小手返しも使い勝手がいいみたいです。
やってみるとわかるけど、湯垢のこびりつき剥がしは、プロでも大変なんです。
通常のバスクリー二ングは1時間。湯垢がたっぷりついていたら、3時間はかかることもあります。
バスクリーニングは浴槽だけではなく、バスルーム全体です。
浴槽が白っぽくなるほどの湯垢は、壁面にもべったり付着していますから大変です。
一度プロの業者に任せてから、きちんとお掃除する習慣をつけましょう。
バスクリーニング2万円からが相場ですね。広いバスルームや洗面台が外にもある場合は少し加算されます。
ステンレスの浴槽でもエンボス加工のものは、掃除がしにくいです。
ヘアーラインの目に逆らってゴシゴシしたら、光沢の出かたが変わってしまいます。
スポンジと、バスクリーナーだけで洗います。
メラミンスポンジやクレンザーは使えません。
木のお風呂と、大理石やそのほか石のお風呂は洗剤とたわしで掃除すればきれいになります。
湯垢をとるのに、ジーンズの端切れは大変便利です。
ジーンズは捨てる前に、カットして箱に入れて取り置いています。
鏡や、サッシのレール、水回りの金属磨きにとても便利ですよ。
ちなみに鏡ですが、白くなってウロコ状の模様みたいになっているものは、普通の掃除では曇りが取れません。
ダイヤモンドイレイザーが必要になりますが、一般家庭にはありません。意外に高価ですから。
最近は家庭用に小さなキューブ状のものが販売されています。
またはクエン酸を吹きつけて3時間ほどパックしたあとで、ジーンズの切れ端で磨いてみて。
柔らかいこびりつきならこの方法でいけます。
お風呂に湯を張ったまま再利用する家庭が増えています。けれどもカビの温床になりますから、40度以上のシャワーを全体的にかけてから、水分を拭き取る、また換気を良くする習慣をつけましょう。