すっかり夏の風物詩になっているのは、かき氷ですよね。
夏休みや夏祭りなど、子どもたちと一緒に過ごす時間がたくさん増えて、パパさんやママさんにとっては楽しいのやら、余計忙しいのやら・・。
さて、7月25日は「かき氷の日」ってご存じでしたか?
日本かき氷協会が制定した記念日だそうで、86年前の1933年に山形県で当時の日本最高気温、40.8℃を記録したことでこの日がかき氷の記念日になったんだそうです。
まあ、語呂合わせの感もありますが、「7 (な) 2 (つ) 5 (ご) おり」ですって。語呂合わせが好きな日本ですから。夏真っ盛り、確かにかき氷が美味しい季節です。
かき氷の歴史? いつからあったの?
遡ること平安時代です!! 驚きました。
というのはあの清少納言の有名な書物「枕草子」の中にこのことに関する記述があるのです。
「削り氷にあまづら入れて、あたらしきかなまりに入れたる」という文章です。
あまづらとは当時の甘味料のことです。ツタの切り口から出る樹液を使うのですね。樹液を集め、それを煮詰めて出来上がるそうです。味はハチミツに似ているとか。
この文章を現代風に言えば、「削った氷にあまづらを入れて、真新しい金属のお椀に盛る」ということなんですね。
この文章から、平安時代にはすでにかき氷が食べられていたということがわかります。
ただ、当時どうやって氷を保存していたのでしょうね。氷室に大切に保管されていたということは想像できますが。
だからとても貴重品です。ほんの一部の権力のある人たちのためのものだったのでしょうね。庶民の口には入りません。
やっと幕末に近くなると、氷の輸送が始まって庶民にうんと近くなりました。この国で初めて氷屋さんが店を出したのもこの時期でした。新し物好きも手伝って、あっという間に全国に広まり、夏に欠かせないものとして定着していったと思われます。
1887 (明治20) 年、製氷所を経営していた村上半三郎が氷削機を発明し、特許を取得しました。当時は値段も高いので広まることはなかったのです。しかしこのような氷削機が昭和に入ってから普及しはじめました。家庭用の氷削機も年々進化していき、伝統的な手回し式の他にお店で食べられるようなふわふわを作り出せる高機能タイプも登場してきました。
プレミアムかき氷? 何それ? これももう70年以上も前に鹿児島県で考案されたかき氷です。
「天文館むじゃき」さんが考案した白熊というかき氷、ご存じですか?
九州には全く縁のない私は初めて知りましたが、そういえばかき氷の名称として聞いたことはあるような・・。現在でも鹿児島のご当地グルメの1つなんだそうですね。
ふわっ、こんもり、と盛られたかき氷の上にミルク (オリジナルですって) や蜜、フルーツを山盛りトッピングした文字どおり「白熊」です。九州旅行ができたら、ぜひ寄って見たいところですよね。氷だからご当地まで行かないと味わえませんものね。
かき氷 今では立派なスイーツ?
昔ながらの手回し式で、ガラスの器を持って機械から落ちてくる削られた氷を受けとめる、あの懐かしい作り方は今では機械がやっているところが多いでしょうけど、ふわっふわっなかき氷ならやり方に拘りはありません(笑)。美味しくて涼しいかき氷なら、何でも・・。
けれども今やかき氷のトッピングは素敵ですよね。もうこれはスイーツです。いちごやメロンもいいけれど、新しい味のブルーベリーやパンプキンキャラメル、ティラミスまであるの!? ビックリしますね、フルーツをアイスブロックにしてしまうの? もちろん向き不向きもあるでしょうけど、マンゴーはいけるようですよ。台湾から入って来たかき氷だということです。
アイスブロックを削ってできるかき氷は、それぞれのフルーツのおいしさを直接に冷たさと一緒に味わえるもの。フルーツの果肉も楽しめるようですよ。
お家でおいしいかき氷が作れるの?
家庭用のかき氷機も年々進化しています。昔ながらの回転式に加えて、電気の機械もあります。また、機能性が向上し、お店のようにふわふわの氷を作ることが可能になりました。
市販のかき氷シロップを味わうこともできますが、自分で作る自家製シロップもお勧めです。好きな材料をトッピングしてオリジナルのかき氷を作ることができます。イチゴ、キウイ、メロンなどにフルーツソースをかけたものや小豆と白ボールをトッピングしたもの、緑茶ソースをかけた和風のものなど、工夫しだいで美味しいかき氷をお家で味わえるのって楽しいですよね。
何よりかき氷機を回して、子どもたちがワクワクしている姿を見るのも楽しいんですよ。
さいごに
かき氷など、冷たいものを食べた時にキーンと頭が痛くなる時ってありませんか?
子どものころ、しょっちゅうそうなってそれでも頭痛いのに、かき氷の魅力に負けて我慢しながら食べていたのは、私です(笑)。
「アイスクリーム頭痛」と言われる現象ですね。なぜそうなるのか諸説あるみたいですが、いきなり冷たいものを口にして喉が急激に冷やされた時、体温を維持しようとして血流量を増やすために血管が広がって頭痛を引き起こすのだそう。また、冷たいものを食べると三叉神経が刺激を受け、冷たいという感覚と痛いという感覚の勘違い(?)が脳に伝達されるから起こる、という説があります。
とはいえ、慌てずゆっくり味わって食べれば頭痛も起きにくいのでは? とも言われています。
かっこむなんてしないで、冷たさとシロップの甘さを味わいながら楽しんでくれればいいですよね。
ちなみに天文館むじゃきの白熊はお取り寄せができるようですよ。かき氷を!?
>> 天文館むじゃき
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追記
「かりそめ天国」(有吉弘之&マツコ・デラックス出演) テレビ番組 2019年7月24日放送
有識者が取材NGといった忖度を一切考慮せず、本当に美味しいかき氷をガチで選ぶという企画、ガチガチランキングが発表されたのでまとめてみました。
NGというのは、お店によってはお客様が殺到しては困るから、という理由もあったようですよ。
・小池隆介(日本かき氷協会代表理事)
・すもも蜜(日本アイスマニア協会・かき氷マニア)
・山路力也(カキ氷評論家)
・まっしろ(かき氷愛好家)
・内野海平(かき氷ブロガー)
・佳奈 (かき氷愛好家)
10位 chez andy labo 府中市 メロンのイートンメス
9位 甘いっ子 取材NG 杉並区 いちごミルク金時
8位 志村 豊島区 生いちご
7位 取材NG 国立市
6位 天野屋 千代田区 氷甘酒
5位 和キッチンかんな 世田谷区 かんなの氷しるこ
4位 取材NG 世田谷区
3位 ねいろ屋 杉並区 和三盆すいか
2位 取材NG 世田谷区
1位 浪花家 台東区 みるくといろんなフルーツ
引用:テレビ朝日
今回のガンバレルーヤはちょっと冴えない感じでした。食レポがおかしかったかなぁ。女の子ってかき氷好きだよね? 具合でも悪かった?