体育の日は日本国民の祝日の1つです。日付は10月の第2月曜日。2000 (平成12) 年から始まりましたね。
ハッピーマンデー法で定められた休日の中では最後の祝日になります。そして2020 (令和2)年からは「スポーツの日」に名称が変更されるのです。
ハッピーマンデー制度は、主に政府関係者や中規模以上の会社には週休2日が定着してきており、土曜と日曜を合わせて月曜日を祝日とし、3連休を実現し自由な時間、余暇時間を健全に過ごしてもらうことを目的に制定されました。
祝日に関する法律があり 何度も改正を重ねています
祝日に関する法律の一部を改正する法律(平成10年法律第141号)によると、「成人の日」及び「体育の日」は、「国民の祝日に関する法律」及び「高齢者福祉法」の一部で、法律改正法(2001年法律第59号)によると、「海の日」と「老人の日」は、それぞれ月曜日に移動しました。
つまり、日本において国民の祝日の一部を、従来の固定日から特定の週の月曜に移動させる法改正でした。
なお、移動方法については「従来の日付に近い方の月曜日」のような追従型ではなく、「○月の第4月曜日」などのような固定型となりました。
これらの祝日設定は、アメリカ合衆国の制度を取り入れたようですね。アメリカでは「月曜休日統一法」があり、どうもそれを基本にしているようです。
今では、スポーツ施設でも無料とか割引料金で利用できるさまざまなイベントが開催されるようになりました。
全国の幼稚園や小学校では、父兄参加型の運動会を体育の日前後に行うところも数多く見受けられるようになりました。
またこの休日を使って、島根県出雲市では出雲全日本大学選抜駅伝や三大大学駅伝の開幕戦も行われるようになりました。
そもそも体育の日ってなんで出来たの?
東京オリンピックの開会式が行われた10月10日(1964(昭和39)年)を記念して、1966(昭和41)年から国民の祝日としたのが始まりなんです。
そして初めての体育の日は固定祝日だったのですが月曜日でした。2000年からはハッピーマンデー制度が適用されて、10月の第2月曜日となりました。面白いものですね。けれどもその頃はまだまだ週休2日制は少なくて、多くの人々は半ドンで10月8日を過ごしたと思われます。
2018年6月13日水曜日、参議院本会議で祝日法が改正可決、成立しました。2020年東京オリンピックが開催される2020年1月1日に「体育の日」が「スポーツの日」に名称が変わることが決定されたのです。2020年度に限りますが、この「スポーツの日」は7月24日金曜日に移動します。また、他の祝日「海の日」は7月第3月曜日から7月23日木曜日に移動します。7月下旬の23、24日、木・金・土・日と4連休が実現する予定なんですね。
最初の東京オリンピックが終わって景気も少しずつ落ちていったような記憶がありますが、そういうイメージで見ていたからか、大人の話でそう感じたからでしょうか?
1980年代あたりからポツポツと週休2日制に移行する民間企業も出始めて、銀行が土曜に閉まってしまうということにビックリした記憶があります。
そしてあちこちで大運動会が開催され、それがニュースになったと親たちは笑って話していました。
その固定祝日だった体育の日も1999年までで、その後は暦の並びを見て移動したのですね。1997~1999年あたりに生まれた子どもたちは皆、体育の日は10月の第2月曜日だと認識しているのでしょうね。
正直、国民の祝日がそんなに簡単に動くとは思ってもいなかったのです。
わが家では祖父が東京オリンピックの役員として、オリンピックに参加していたという経緯があるので、10月10日には家族中、思い入れがあったようです。
開会式の入場行進ではあの赤いブレザーを着て歩いた1人だということでした。
そのブレザーは今はどこにあるのか分かりませんが、多分祖母は大切にしていたと思うのですが、もう古い話なので分からなくなりました。
まとめ
その日、に思い入れの強い人もいるのに簡単に法律を変えてしまうのはいかがなものか、と思いますが、もうそんなことに文句を付ける時代でもないのですね。
今年の体育の日は10月14日です。
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