八王子まつりの勇壮な山車のぶっつけ!?

八王子まつり山車

うん? ぶっつけって何? となってしまいますよね。

八王子まつりの山車のぶっつけとは、山車同士がすれ違うときにお互いに寄せて行って、お囃子を競い合う、勝負(?)なんです。

八王子まつりのフィナーレに行われるとてもにぎやかで、興奮してしまうものなんですよ!!

八王子まつり ぶっつけとは?

お互いに相手のお囃子につられちゃったら負けになるんです。2台同士だけではなく、3台4台もぶつかり合うこともあります。

毎年八王子まつりの最終日に行われるので、フィナーレを見たいという八王子っ子の熱い思いがまつりを最高潮に達する時なんです。

これを見るために、わざわざ遠くから八王子まつりにくる人もたくさんいて、お祭りのシーンは盛り上がりを見せます!

そして、ぶっつけの前は八幡大辻に全部で9台の山車が勢揃いして、お囃子の競演を繰り広げます。今年は多分2019年8月4日の日曜日だろうと思っています。

それぞれの町の山車には歴史があります!!

上地区

多賀神社

938(天慶元)年、武蔵介源義経がこの地の繁栄を祈って伊弉諾尊(イザナギノミコト)、伊弉冊尊(イザナミノミコト)2尊を勧請し、1260(文応元)年に北条時頼諸国巡行の折、この地で病に倒れたため本社に古鏡を奉納し祈願すると、たちどころに治癒したことから社領7反歩を寄進し、祈願所としたと伝えられています。

八王子の西の鎮守とされ、御祭神は前述の伊弉諾尊、伊弉冉尊。戦災を受けず、境内は昔のままの佇まいです。拝殿には宮神輿渡御図をはじめ貴重な額が奉納されているのです。

多賀神社の宮神輿
1882(明治15)年、浅草で建造されました。1978(昭和53)年より千貫神輿として、今では八王子まつりの名物のひとつになっています。約1,600人の担ぎ手による渡御は大変勇壮です。

産千代稲荷神社

1603(慶長8)年、代官大久保石見守長安の陣屋内の鬼門除の守護神として創立。御祭神は倉稲魂命。大木が繁り稲荷森と称してしました。神社に伝わる孤伝説等から安産の神として崇拝されています。例大祭は8月15日、2月初午祭、4月下旬の長安祭。

日吉八王子神社

940(天慶3)年。1尺1寸5分の戴冠立像の御神像を造立し、山根九万石の惣鎮守として創立。1595(文禄4)年、法印島文坊俊盛社殿を造営し日吉山王八王子明神社と称した。1945(昭和20)年8月2日の八王子空襲には境内社殿の焼失をまぬがれた。御祭神は国狭槌尊。例祭日は5月4日。

追分町

山車は1914(大正3)年に建造したといわれる2層鉾台形式、彫工は小松光重、新見常次郎らがあたったと伝えられています。
市指定有形文化財 山車

八木町

彫工佐藤光重作の大鷲の彫刻が載る2層鉾台形式、建造は1914(大正3)年、工匠萩原佐文治といわれています。特徴は、後部楽屋の花頭窓に軒唐破風が付設されています。
市指定有形文化財 山車

日吉町

日吉町2丁目は日吉八王子神社の氏子町会で、1917(大正6)年、八王子の山車としては最初の4つ棟造り堂宮形式として建造、工匠小澤美之吉、彫工佐藤光重による正面唐破風の鬼板の彫刻「雌雄の孔雀」が印象的です。
市指定有形文化財 山車

八幡町1・2丁目

旧1丁目の山車は、1918(大正7)年建造。工匠萩原佐文治、彫工佐藤光重。山車人形は3代目原舟月作「神武天皇」。「蝦蟇仙人(がませんにん)」「鉄拐仙人(てっかいせんにん)」「玉取り龍」「素戔嗚尊(すさのおのみこと)の八岐大蛇(やまたのおろち)退治」などの彫刻は、見ごたえがある。
市指定有形文化財 山車・人形(神武天皇)

八幡上町

山車は明治期に建造され、1915(大正4)年には佐藤光重らにより大改修されました。江戸期から明治期にかけて鞍馬天狗と牛若丸の人形をのせていたといわれ、昔から「鞍馬の山車」とよばれています。
山車は市指定有形文化財に指定されています。

大横町

大横町は、八幡八雲神社、多賀神社、両神社の氏子に所属しており、毎年交代で参加。山車は1911(明治44)年建造の2層鉾台形式で、工匠小町小三郎、彫工は小松光重が担当しています。

元本郷町

元本郷町は、多賀神社の鎮座する宮町です。山車は1978(昭和53)年にそれまで使われていた曵き太鼓の台を使用して、堂宮形式の山車に作り直したものなのです。
車輪は清水考勇氏が製作した鉄製源氏車。御所車ですね。

スポンサーリンク

平岡町

平岡町は2008(平成20)年、西志村訓一氏他、有志数人が2層鉾台形式の山車建造。一部の彫刻や塗物、飾付等は平岡町々会有志の協力により同年6月に完成させました。

小門町

小門町は産千代稲荷神社の氏子町で、2004(平成16)年より八王子まつりに参加しています。山車は1979(昭和54)年に建造・西志村喜吉氏所有の山車を譲り受けたものです。構造は2層鉾台形式、内輪4つ車です。

千人町1丁目

地元青木晃氏により2005(平成17)年に建造、千人町1丁目有志の協力により飾付等作成されています。4つ車・2層鉾台形式の手づくり山車です。

下地区

八幡八雲神社

八幡八雲神社は八王子の東の鎮守とされ、御祭神は応神天皇、素盞嗚尊。7月23日には下の祭りの伝統に従い、神事が執り行われます。

八幡八雲神社の宮神輿

八幡八雲神社の宮神輿渡御は、2002(平成14)年から八王子まつりで行われるようになりました。現在の宮神輿は1989(平成元)年に再建されました。

上八日町

山車は1985(昭和60)年に再建され、建造には新潟県村上市の伽藍師細野実、平山鋼平らがあたっています。山車人形は1883(明治16)年3代目原舟月作「素盞嗚尊」。
市指定有形文化財 山車・人形(素盞嗚尊)

元横山町

山車建造は1922(大正11)年入母屋八つ棟造りの堂宮形式、工匠小澤美之吉、彫工佐藤光重による豪華絢爛な彫刻で埋め尽くされています。光重快心の作として耳目を集めています。
市指定有形文化財 山車

三崎町

1907(明治40)年頃、2層鉾台形式で創建されたと伝えられました。その後、1933(昭和8)年頃に紫村喜助により堂宮形式に改造されました。相対的に4つ棟屋型の線が強調された端正な山車です。

市指定有形文化財 山車

本町

昭和六年頃建造と伝えられている3層鉾台形式の山車は、工匠小澤美之吉、彫工は池田信之、山車人形は2002(平成14)年制作「浦島太郎」。
市指定有形文化財 山車

中町

1919(大正8)年、工匠小澤美之吉、彫刻佐藤光重、車大工棒定に依頼され建造した2層鉾台形式です。小振りながら均整のとれた美しい山車。山車人形は光重作「諫皷鳥(かんこどり)」。市指定有形文化財 山車・人形(諫皷鳥)

南町

八王子型一本柱人形山車として1906(明治39)年建造、工匠小町小三郎、彫工小松光重。戦災で焼失した山車人形を2006(平成18)年修復、2014(平成26)年には建造当時の1本柱人形山車復元。人形は應神天皇を左手に抱く武内宿禰と膝まづいた龍神(海神)の3体2人立ち。
市指定有形文化財 山車・岩座

横山町3丁目

山車は、1994(平成6)年に再建された3層鉾台形式、建造は新潟県村上市の伽藍師細野実、細野幹雄ほか、山車人形は3代目原舟月作「織田信長羅陵王」。
市指定有形文化財 人形(織田信長羅陵王)

八日町1・2丁目

戦災で山車を焼失して以来、59年ぶりになる2004(平成16)年に再建されました。2層鉾台形式、建造には新潟県村上市の伽藍師細野実、平山鋼平らが参加しました。山車人形は「雄略天皇」。

南新町

現在は中野上町、杉田一夫氏と有志の手づくりによる2層鉾台形式の山車を1994(平成6)年より借用し八王子まつりに参加しています。車輪は清水考勇氏作の鉄製源氏車。

さいごに

たくさんの町から毎年参加があって、暑い中本当に大変でしょうけど、八王子市民の楽しみの1つですから、熱中症に十分気をつけて頑張ってもらいたいですね!!

そして、今年はその暑さでプログラムの一部が中止、なんてことにならないように祈ります!!

関連記事はこちら↓

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする