夏至とはいつ? 夏至ってなんですか? 夏至のあれこれ

夏至は二十四節気のひとつです。
2019年の夏至は6月22日です。

この日が1年のなかで、昼が一番長い日なんですよ。

太陽の位置が、地球から見て、最も北に来る日で、
日の出の時刻が最も早くて、日の入りの時刻が最も遅いんです。

昔は太陰暦を使ってたんです。
その暦だと、季節がずれてしまうので、
春夏秋冬をさらに24分割して考えるようになったのが二十四節気です。

夏至はその10番目に来る季節ってことなんです。
地球は自転しながら、太陽の周りを回っているでしょ?
1日で1回転、1年で1周します。

太陽が通る道を黄道って言うのはご存知ですか。

その黄道に24の駅があるっていったらお分かりになりますか?
目印ですよね、二十四節気はその駅の名前ってことなんです。

1駅間は15日です。ただし、地球の地軸はずれがあるので、
季節もずれてしまうんです。

太陽との距離が変わるので、日照時間や気温も変わります。

北半球で日照時間が長いときには、南半球では短くなります。

北極は白夜になり、南極は極夜になるんです。

北海道と沖縄の夏至の日照時間は3時間10分も差があるんです!

もちろん、北海道の方が日照時間が長いんです。

夏至の日のイベント

桜井二見ヶ浦の夕景

二十四節気は種を蒔く季節とか、
農業の目安として使われています。

立春から始まり、雨水・啓蟄・春分・清明・穀雨・

立夏・小滿・芒種・夏至・小暑・大暑・立秋・処暑・

白露・秋分・寒露・霜降・立冬・小雪・大雪・冬至・

小寒・大寒です。

いくつご存知ですか?
夏至は田植えの日です。

季節の節目って言いますが、
冬至にはかぼちゃを食べて、1年の健康を願います。

「冬至にかぼちゃを食べると風邪ひかない」って、
よく聞きますね。

夏至には何を食べるかご存知ですか?

新小麦粉で作った団子や饅頭を食べるとか、
焼きもちを作るとかは広い範囲で今も残っています。

大阪では夏至にタコを食べるそうですよ。

夏至の日から11日くらいの間に田植えをしていたので、
農家にとっては繁忙期なんです。

夏至の日は冬瓜を食べる地域も多いんじゃないかな。

ただ冬至のかぼちゃほどプレーンじゃないようですね。

水分が豊富で、むくみや高血圧、
夏バテ防止に期待されている野菜なんですよ。

あとは、四国ではうどんを食べる。愛知はイチヂク田楽。
イチヂクは漢方薬にも使われているから、
その薬効から来ているのかも知れませんね。

冬至の時にはゆず湯に入るってことも皆さんご存知だと思いますが、
夏至の時にはなにか、お風呂にいれるのかしら?

考えてみたけれど、分からないですね。

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それで、調べてみたら菖蒲湯でしたよ。
菖蒲湯って5月に銭湯に行ったときに、菖蒲湯だったけど。

夏至は旧暦の5月なんですね。菖蒲は端午の節句のなごりですね、
端午の節句も菖蒲湯ですが、夏至も端午の節句からの流れで、
菖蒲湯なんだそうです。

そして有名なイベントが、
三重県伊勢市の二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)で開催される
夏至祭です。

二見浦の夫婦岩の前で禊ぎをして、
ちょうど夫婦岩の間から昇ってくる朝日を拝むのです。
夏至の前後1ヵ月間だけ、朝日が夫婦岩の間から昇ってくるのです。

もう一つの夫婦岩で有名な福岡県糸島市桜井二見ヶ浦の
夫婦岩の間に夕日が沈む風景を見に人が集まります。

やはり、夏至の頃に夫婦岩の間に沈んでいく夕陽は本当に美しい!
伊勢の二見浦と対になっている感じですね。

外部リンク >> https://www.youtube.com/watch?v=0kHoDmrdyJE

世界の夏至の日のイベントや
夏至ならではの現象

夏至って日本特有のイベントかと思っていたら、
世界中でイベントがあるんですね。

タイムズスクエアで行われるヨガのイベントは、
話題になったので、知っている方も多いと思います。

朝早くから、夜の部までみっちりヨガをやっています。
参加するには予約が必要だそうですが、無料です。

これが夏至の日のNYの有名イベントになっているようですね。

北欧諸国では、夏至は白夜の始まりです。長い夜からの解放。

それは嬉しくないわけがありませんよね。

焚き火をして、結婚式やパーティで国中お祭りムードに包まれます。

夏至の日は男女が出会う日だとも言われているんですよ。

スウェーデンの夏至祭は、大切な日だそうです。
太陽に向けて長いポールを立てて、
ニシンの酢漬けやジャガイモのゆでたもの、
スペアリブ、鮭などを食べて祝うのだそうです。

豊作への祈りが込められているといいます。
これからやって来る季節に希望の火を灯します。

太陽を信仰の対象としているところは夏至を祝ったり、
畏怖したりしています。

イギリスのストーンヘンジから100メートルの場所にある
ヒールストーンでは、夏至の日だけ、
ヒールストーンから祭壇石まで真っ直ぐに光が差し込みます。

メキシコのテオティワカンも、
夏至の日に太陽のピラミッドの正面に日が沈みます。

目で光をとらえることが、
どれほど神秘に満ちたことだったのでしょうか。

まとめ

夏至とは、太陽の位置が1番高く位置する日のことです。

祭壇に直接真っ直ぐに差し込む光の道を実際に目にすると、
現代に生きる私たちでも、神秘的なものを感じます。

測量の道具もないインカやアステカで、
太陽の光を計算し、神秘的な現象を人々に示し、
権力を手にしていたのでしょうか。

夏至だけではなく、冬至や春分の日にも、
太陽をお祀りする神事をするところがあります。

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