スーツを何気なく着ちゃっているサラリーマンの方々、
たまには顔を上げて周囲を見渡して下さい。
社内でも、いつもすっきり爽やかに着こなしている方が、
一人や二人は必ずいます。
素敵な装いは、仕事にも影響するのです。
スーツの衣替えは気温じゃない!
なんとなく決まったルールがある?
スーツの衣替えの時期は何月何日とは決まっていません。
スーツは春夏ものと、秋冬のものと2種類ですが、その間に合物が存在しています。
合物って、ご存知ですか?
衣替えの時期には、まだ肌寒い時があったり、残暑が長かったりする時です。
その変わり目に着るものですね
夏用ほど薄くはないけど、冬用よりは薄い布地に裏地がある服が合物です。
春ものに衣替えするタイミングですが、2月の下旬から3月中旬です。
ここ数年、異常気象で気温にも影響があったため、
少しタイミングがずれてきていますから、
3月1週目から3週目にしておけば間違いありません。
春夏ものと一括りにしていますが、春と夏には梅雨期という境目があります。
夏ものを着るのは梅雨期から後です。
ゴールデンウィークの時期に2、3日真夏日になったりしたら、
さっとその日だけ夏ものを着たりします。
つまり、まだ肌寒い時期に着るのが前出の合物です。
ウールなどの厚ぼったい生地から、
サマーウールやシルクの入ったさらっとした生地のものになります。
早い時期の衣替えですが、春夏ものの生地でも総裏がついています。
後ろが透けて見える薄い生地の背抜きを着るのは、またその後です。
ゴールデンウィークあたりを基準に、
天候と気温を見ながら夏ものに着替えます。
夏の薄くて軽い生地に背抜きのスーツは、
たとえば、スーツの本場イギリスにはないのです。
つまり正装ではないのですね。ざっくり言うと、
カジュアルに分類されます。
蒸し暑い日本では、夏に総裏のスーツは着ていられませんから、
背抜きで大丈夫です。
紳士を気取る素敵な人たちは、
夏の生地に夏用の総裏のスーツを着ています。
夏に総裏を着ている方は季節を間違えている訳じゃなくて、
あちらが本当の着こなしです。指摘したら返って恥をかいちゃいますよ。
そして真夏の間は麻や、シルクと麻の混紡、サマーウールの背抜きを着ます。
秋冬ものは、よほど太い糸のウールでもない限りは共通です。
あるとすれば、秋冬ものと真冬ものがあります。
普通は秋冬ものに衣替えするのは9月に入ったあたりからしているのですが、
ここ数年は酷い残暑があるために、少し後ろにずれています。
テレビでタレントの方を見てみると、9月に入ると一斉に衣替えをしていますね。
一般的には10月に入ったら秋冬ものに衣替えします。
2週目には衣替えを済ませておきましょう。
また接客業やファッション業界に関わる方は気温に関係なく、
2月、9月が衣替えです。
衣替えはここまでで一年分ですが、ファッションに敏感な方は、
冬ものを別に用意していますが、一般的には秋冬ものは同じです。
スーツの衣替えと、
収納方法をきっちり伝授しちゃいます。
スーツは汗染みもありますし、
外から持って帰って来るほこりやチリも痛んでしまう原因になります。
着用後すぐにブラッシングできればいいのですが、
普段では、忙しさにまぎれて忘れてしまっても、
最低一週間に1回行うだけでもいいのです。
衣替えの時期には、シミや汚れ、
汗がついている場合はクリーニングに出します。
クリーニング屋さんから引き取って時には、
クリーニング屋さんでかけてくれるビニールカバーはすぐに外します。
そして、風通しの良い所で陰干ししましょう。
完全に湿気をとってしまいましょう。
カバーをかけて収納しますが、そのまえにやはり、
よくブラシをかけます。生地の目にそってサッサとブラシを動かします。
使うブラシは馬毛がいいですね。
価格に関しては上から下までありますので、お好みで。
カバーはビニールカバーは厳禁ですよ。スーツを購入したときに、
持ち帰るために用意された不織布のスーツカバーや、
別売りの防虫効果がある不織布、和紙のカバーがいいですね。
出張などで、スーツをカバンに入れて持ち運ぶ場合の方法です。
スーツは肩が命、型崩れを防ぐために、上衣の裏を自分側に向け広げます。
両肩に手を入れて、一方の肩にもう一方の肩を被せて、肩と肩を重ねます。
裏を表にして、縦半分にたたみ、下から上に裾を三分の一まで折り返し、
更に上をきっちり重ねます。
コンパクトにたたんでからカバンに詰めます。
肩が潰れないように整えて、シワを防ぐのがポイントです。
もし、シワになってしまったら、ホテルのバスルームを使った後で、
ハンガーに掛けて下げておけば、たたみジワはキレイにとれます。
スーツ専用のバッグがあれば、それが一番なんですけどね。
これもピンキリですし、荷物も増えるので敬遠される方もいらっしゃるようです。
まとめ
社会には暗黙の了解なるものが存在します。スーツの衣替えもそうですし、
あるいは冠婚葬祭に包む金封の金額。
いつ、何月何日に着替えるの?
友達の結婚式には幾ら包めばいいのかな?
こういうことって凄くわかりにくいし、悩んじゃいますよね。
これは、世の中の動きを知るってことみたいです。
周りを観察して身につける訳ですね。
分からないときには、分っていそうな身近な人に、小さな声で相談して、
だんだん身につけていけばいいのではないでしょうか。
今はネットで情報を調べられますけど、一つの情報サイトじゃなくて幾つか目を通して、
正しい情報をキャッチすべし! ですね。