週末里親を考えてみる!

週末だけ里親をする制度があります。

週末の過ごし方に満足している人は、
働く成人に対して、わずか半数しかいません。

それなら社会貢献をしてみたらいかがでしょうか?

寂しいからとか、孤独な時間を持て余しているとかではなく、
世の中には、親に恵まれない子どもがいて、
子に恵まれない健全な夫婦がいます。

子どもさんに恵まれなかったご家庭は、
お二人の暮らしを静かに過ごしておられます。
そのようなご夫婦もたくさんいらっしゃいますね。

けれども、週末、長い夏休み、お盆やお正月を
子どもがいる暮らしに変えることもできます。

里親はご自身のお子さんがいる方でもやっておられます。
実子と里子と両方を分け隔てなく育てているんです。

里親のこと考えて見ませんか?

里親になるには条件があります!

里親の家

里親になるといっても、一定の条件があります。

・養育里親

・専門里親

・養子縁組里親

・親族里親

これらの里親になるのには研修などの一定の条件があります。

週末里親は、各都道府県によって条件がまちまちで、
全く機能していないところもあるのです。

つまり週末里親制度がない地域もあります。

東京都の場合は、フレンドホーム制度があります。

乳児院や養護施設で生活している子どもたちを、
夏休みや冬休み、土曜、日曜、祝日など、
学校が休みの間預かるシステムです。

年齢は1歳から12歳くらいまでの子どもたちです。
18歳までが対象ですが、現実には18歳の子どもは来ません。

里親制度 東京都の場合は?

フレンドホームの条件

・都内在住の方で、施設の所在が隣接する市町村にあること。

・心身ともに健全。

・子供と適切に交流できること、
かつ、申し込み者と起居を共にする成人の親族が居ること。

・当該の児童の養育に専任で専念できること。

施設で暮らす児童に対して、

・十分な理解と愛情を持っていること。

・申し込み者の家庭が円満で、健全であること。

・間取り等、預かる児童にとって、福祉上適切であること。

・児童買春や児童ポルノに関わる前歴がないこと。

ほかにも各行政において細かい取り決めがあります。

申し込み方法を紹介しておきます。

施設に直接申し込みます。

フレンドホーム担当職員が制度の説明をしてくれます。

申請書を書いて提出します。

後日フレンドホームの職員が家庭訪問に来ます。
その時には同居家族も同席します。

施設長から認められると、登録の連絡が来ます。
※2年間子どもを預からなかった場合は、登録が抹消されます。

施設から連絡があり、子どもを預かることになります。

その間に施設の行事の参加のお誘いがあったりしますから、
できるだけ参加して、子どもたちへの理解を深めて下さい。

あくまでも、子どもが優先です。

希望通りの子どもがいない場合も多々あります。

子どもとの引き合わせがあり、重ねていくうちに、
理解を深め最終的に子どもの意思確認がとれたら、
交流がはじまります。

子どもの送迎や交通費はフレンドホームが負担します。

フレンドホームと密に連絡をとり、
子どもの病気やケガにも万全の体制で対処にあたります。

こうして書くとすごく難しいことに感じてしまいますが、
健全な生活をしている方が、
夏休みや休日に帰る家として迎えてあげればいいのです。

施設の子どもにとって、
専有できる親がいるのはとても暖かく、心強いことです。

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ハイキングや動物園だって、新鮮な世界なんですよ。

初めのうちは、親ってなあに?
みたいに色々試して来たりします。

うろたえないで、自分の子ども同様に叱ったり、
褒めたり、きちんとした態度で接することです。

ちょっとテストされる時期が過ぎると、
心を開いてくれます。

何ヶ月もかけて、里親に引き渡したのに、
一日で育てられないと帰される子が少なくありません。

子どもの立場を思えば、
施設には友だちも、仲良しの先生もいますから、
帰りたいと泣くこともありますよね。

施設では優秀な子どもが一日で戻って来てしまうのは、
申し込む段階で、子どもを預かることに、
なにか理想を抱いていたのかも知れません。

里親といえど、愛情をめいっぱい与える側です。
寂しいから、孤独だから里親になるのではありません。

この子は育てられないと、烙印を押されて帰された子どもは、
心に傷を負ってしまいます。

週末里親でも同じです。
大人としての自覚と、しっかりした意思を持ち、
大切な命と心を預かりましょう。

まとめ

親子公園

養護施設に勤務していました。
できるだけ、一般家庭での生活に近づけるように、
力を注いできました。

里親が決まる子どもは少なく、とても幸運です。

私たちスタッフがどんなに力を注いでも、
子どもたちにとってはみんなの先生であり、
独占は叶わないのです。

里親が決まると、うれしそうに施設を後にします。

二度と帰ることがないように、祈る思いで見送ります。

子どもを育てる背景は十分整っている、
しっかりした里親さんに預けるのですが、
あとは心の交流です。

子どもたちは、自分でも気づかないまま、
親になるはずの方を、試します。

素直で可愛いばかりでは、先行き心配です。
きちんと真っ直ぐに導いていくのが親の役目です。

落ち着いて、しっかり子どもたちを見つめてあげて下さい。
慌てないで、様々なテストに対処しましょう。

どうか、初めのうちだけですから、
しっかり受け止めて信頼関係を築いていきましょう。

追記

里親の条件など

Q 子育て経験がなくても里親になれますか?
A なれます。登録前研修と実習で養育里親としての準備をします。

Q 単身者でも養育里親になれますか?
A 自治体ごとの条件を満たせれば、単身者でも里親になれます。

Q 子育てで困ったときは?
A 養育はチームで行います。児童相談所や支援機関などが訪問や電話で
      サポートします。

Q 家の広さなどは?
A 子どもが生活をするために必要な広さがあれば借家でも大丈夫です。
      年齢によって男女をを別の部屋にするなどの配慮は求められます。

里親になるまで

1 相談 児童相談所や支援機関に相談し、説明を受けます。
2 研修・家庭訪問 研修は数日間で、里親制度や子どもの権利擁護について
     学び乳児院などで実習も行います。
3 登録 都道府県の審査を経て、里親登録となります。
4 子どもとの出会い 子どもの紹介を受けて面会し、
     外出や数日間の宿泊などで交流します。
5 里親委託 子どもとの生活が始まります。

出典:厚生労働省

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